インターネットに接続する回線は1本という前提にたてば、やり方としては大きく分けて3通りあります。なお、TCP 4125についてはWHS V1でしか利用しないので、WHS V1に対して転送する前提です。
WHS 2011のローカルIPアドレスを A、DDNSアドレスを AAA.homeserver.com 、 WHS V1のローカルIPアドレスをB、およびDDNSアドレスを BBB.homeserver.comと仮定します。
(なお、WHS2011でリモートWebアクセスサイトの構成を完了するにはWHS2011に対してWAN側からTCP 80、TCP 443のアクセスが出来るように構成する必要があります。BBB.homeserver.comの証明書を取得するために、WHS2011に対してTCP 80/443を仕向けるように構成した上で、リモートWebアクセスサイトの構成を行っておきます)
- WHS V1のIISの構成を変更し[既定のサイト]で利用するHTTP,HTTPSのポートを 80、443以外のポート(たとえば TCP 8080 と TCP 444など)に変更の上、ルーターでも当該ポートへのアクセスを、IPアドレス Bのポート(TCP8080 と TCP 444など)へフォワードする。
この場合、WHS 2011およびWHS V1には以下のURLでアクセスします。
WHS 2011 https://AAA.homeserver.com/ (通常と同じ)
WHS V1 https://BBB.homeserver.com:444/ - ルーター上でたとえば TCP 8080、TCP 444 へのアクセスをIPアドレス B のTCP 80、TCP 443に転送する。(IISの設定を変更しない分、1と比較してこちらのほうが楽です)
この場合、WHS 2011およびWHS V1には以下のURLでアクセスします。
WHS 2011 https://AAA.homeserver.com/ (通常と同じ)
WHS V1 https://BBB.homeserver.com:444/ - フレッツを利用している場合、ISP契約だけを1つ追加し、PPPoEのセッションを2本確立する。(仮想的に回線を2本引いたのと同様)
この場合、WHS 2011およびWHS V1には以下のURLでアクセスします。
WHS 2011 https://AAA.homeserver.com/ (通常と同じ)
WHS V1 https://BBB.homeserver.com/ (通常と同じ)
1,2については [FAQ]WHSの使用するHTTP/HTTPSのポートを変更するを、3については自宅やオフィスでWHSを2台(またはそれ以上)運用する場合のリモートアクセスを参考にしてください。個人的には、3>2>1の順にお勧めですが、一般的には2を選択されるケースが一番多いかとは思います。なお、WHS
2011のリモートWebアクセスサイトからサーバーダッシュボードに接続する際のRemoteAppで利用するポートが、オンコードで指定されているため、上記のWHS 2011とWHS V1を入れ替えると正しく動作しませんので、注意してください。