LCS2005からOCS2007へのアップグレードは可能です。
しかし、同一サーバー上でアップグレードするのではなく、一旦LCS2005とOCS2007を並行して稼働させ、順次ユーザーをLCS2005からOCS2007へ移行する形態になります。
この際に注意すべき点は、以下のようなものがあります。
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拡張プレゼンスの扱い
OCS2007ではプレゼンスが拡張されています。この拡張部分についてはLCS2005で対応していないため、OCS2007に移行するまでそのユーザーはプレゼンスの拡張部分を利用できません。
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カンファレンスの利用制限
OCS2007ではボイスカンファレンスとWebカンファレンスが追加されましたが、LCS2005とOCS2007の並行運用中はLCS2005側のユーザーからカンファレンスを利用することができません。
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アーカイブの制限
LCS2005のアーカイブとOCS2007のアーカイブを相互運用することはできません。お互い独立したアーカイブになります。
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ユーザー側のCommunicatorを2005から2007に変更するタイミング
Communicator2005はOCS2007にも接続できますが、Communicator2007はLCS2005に接続できません。このため、ユーザーアカウントの移行を行った後にCommunicatorを入れ替えるか、同じタイミングで移行を行わなければなりません。
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サーバーH/Wの計画
LCS2005とOCS2007を並行運用した後、LCS2005を削除することになります。LCS2005用のH/Wを廃棄するのであれば問題ありませんが、H/WをOCSのサーバーロール(例えばカンファレンス用のサーバー)に転用する場合などは、サーバースペックのプランニングに注意する必要があります。