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SCCM導入にあたり推奨される帯域

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Microsoft が公開している技術情報においては、SCCM サーバーのシステム要件や構成例は有りますが、ネットワークに関する推奨値等の情報は無い認識です。
質問内容からすると、機能更新プログラム (アップグレード) 配信時のネットワーク負荷を心配していらっしゃるかと思いますが、この場合、重要になってくるのは WAN の帯域をどれ位確保するかだけでなく、拠点にセカンダリサーバーや配布ポイントを設置する等のサイト構成や、IIS で帯域制限を行ったり BranchCache 等のネットワーク負荷を軽減する機能の利用検討等、構成や運用を総合的に検討する必要が有ります。
私の経験上ですが、以下の様な構成や対策が考えられます
・端末が500台以上の拠点にはセカンダリの設置を検討する (Microsoft 推奨)
・端末が500台以下の拠点には配布ポイントの設置を検討する (Microsoft 推奨)
・セカンダリや配布ポイントを設置しない拠点については BranchCache 機能を用いて WAN 回線への負荷を軽減する
・ネットワークに負荷が掛からない様に配布タイミングを分散させる
・セカンダリや配布ポイントの IIS で帯域を制限する
なお、以下のブログには LAN や WAN の帯域情報も含めた構成例が有りますので、ネットワーク帯域の検討については一番参考になるかもしれません。(あくまで構成例なので Microsoft が推奨する値ありません)
System Center Configuration Manager 「設計、構築のお役立ち集」 – 第一弾 システム要件編!
■ その他の参考情報
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド 機能紹介とアーキテクチャ編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド 環境構築編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド モバイル デバイス展開編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド モバイル デバイス運用管理編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド Office 365 ProPlus 編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド Windows 10 管理編
BranchCache による更新プログラムの展開 - 評価ガイド
Configuration Manager Perf and Scale Guidance Whitepaper - Preview
- 編集済み LapivyMVP 2018年3月9日 1:41 参考情報の追加
- 回答としてマーク 栗下 望Microsoft employee, Moderator 2018年3月26日 4:18
-
話の前提として、Windows 10 Proの大型アップデートと言っているのは、「機能アップデート(以下、FU)」と認識して進めます。
WSUSがない前提は、この時点でおかしいのですが、SCCMでWindows 10 のFUを配信する場合、SCCM用にWSUSが必要になりますね。
使用する帯域幅を算出するには、まずSCCMでWindows 10の何を配信するのかを決めてください。
例えば、管理対象はWindows 10 Pro、他にエディション、アーキテクチャ(x86/x64)、言語を特定し、更新プログラムを配信するなら、Windows 10 Proの更新プログラム(月例の累積更新プログラム:QU)、MS-Officeなどが月例で配信、Windows 10 FU/月1回などです。
更新プログラムの容量確認は、実際にSCCMの検証環境を使ってダウンロードしてみてください。
次に更新プログラムをクライアントがダウンロードする際の帯域使用率を決め、何時間でダウンロードできればいいのか、これに一度に配信することを想定している台数をかけていきます。
クライアントから見て、WANの向こうにあるSCCMサーバーから、直接、FUを配信するのは最近の事例では殆どありません。
FUの容量が3.5 GB程度と非常に大きいからです。
クライアント1000台であれば、1プライマリサイトで問題ないですが、どこの拠点に何台あるのか、WAN帯域と大まかな拠点台数を出し、現状で算出しないと理想は回線が太ければ太いほど良いになってしまいますね。
SCCMとWindows 10のためだけに、大規模なネットワークの改修を行う企業さんは少ないと思いますが
回線が細いまま無理に展開をすると運用負荷が高くなるということは覚えておいて損はありません。
SundaySilence - Microsoft MVP | Enterprise Mobility (Jan.2011- Jul.2018)
- 回答としてマーク 栗下 望Microsoft employee, Moderator 2018年3月26日 4:17
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Microsoft が公開している技術情報においては、SCCM サーバーのシステム要件や構成例は有りますが、ネットワークに関する推奨値等の情報は無い認識です。
質問内容からすると、機能更新プログラム (アップグレード) 配信時のネットワーク負荷を心配していらっしゃるかと思いますが、この場合、重要になってくるのは WAN の帯域をどれ位確保するかだけでなく、拠点にセカンダリサーバーや配布ポイントを設置する等のサイト構成や、IIS で帯域制限を行ったり BranchCache 等のネットワーク負荷を軽減する機能の利用検討等、構成や運用を総合的に検討する必要が有ります。
私の経験上ですが、以下の様な構成や対策が考えられます
・端末が500台以上の拠点にはセカンダリの設置を検討する (Microsoft 推奨)
・端末が500台以下の拠点には配布ポイントの設置を検討する (Microsoft 推奨)
・セカンダリや配布ポイントを設置しない拠点については BranchCache 機能を用いて WAN 回線への負荷を軽減する
・ネットワークに負荷が掛からない様に配布タイミングを分散させる
・セカンダリや配布ポイントの IIS で帯域を制限する
なお、以下のブログには LAN や WAN の帯域情報も含めた構成例が有りますので、ネットワーク帯域の検討については一番参考になるかもしれません。(あくまで構成例なので Microsoft が推奨する値ありません)
System Center Configuration Manager 「設計、構築のお役立ち集」 – 第一弾 システム要件編!
■ その他の参考情報
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド 機能紹介とアーキテクチャ編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド 環境構築編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド モバイル デバイス展開編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド モバイル デバイス運用管理編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド Office 365 ProPlus 編
System Center Configuration Manager (CB) 評価ガイド Windows 10 管理編
BranchCache による更新プログラムの展開 - 評価ガイド
Configuration Manager Perf and Scale Guidance Whitepaper - Preview
- 編集済み LapivyMVP 2018年3月9日 1:41 参考情報の追加
- 回答としてマーク 栗下 望Microsoft employee, Moderator 2018年3月26日 4:18
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話の前提として、Windows 10 Proの大型アップデートと言っているのは、「機能アップデート(以下、FU)」と認識して進めます。
WSUSがない前提は、この時点でおかしいのですが、SCCMでWindows 10 のFUを配信する場合、SCCM用にWSUSが必要になりますね。
使用する帯域幅を算出するには、まずSCCMでWindows 10の何を配信するのかを決めてください。
例えば、管理対象はWindows 10 Pro、他にエディション、アーキテクチャ(x86/x64)、言語を特定し、更新プログラムを配信するなら、Windows 10 Proの更新プログラム(月例の累積更新プログラム:QU)、MS-Officeなどが月例で配信、Windows 10 FU/月1回などです。
更新プログラムの容量確認は、実際にSCCMの検証環境を使ってダウンロードしてみてください。
次に更新プログラムをクライアントがダウンロードする際の帯域使用率を決め、何時間でダウンロードできればいいのか、これに一度に配信することを想定している台数をかけていきます。
クライアントから見て、WANの向こうにあるSCCMサーバーから、直接、FUを配信するのは最近の事例では殆どありません。
FUの容量が3.5 GB程度と非常に大きいからです。
クライアント1000台であれば、1プライマリサイトで問題ないですが、どこの拠点に何台あるのか、WAN帯域と大まかな拠点台数を出し、現状で算出しないと理想は回線が太ければ太いほど良いになってしまいますね。
SCCMとWindows 10のためだけに、大規模なネットワークの改修を行う企業さんは少ないと思いますが
回線が細いまま無理に展開をすると運用負荷が高くなるということは覚えておいて損はありません。
SundaySilence - Microsoft MVP | Enterprise Mobility (Jan.2011- Jul.2018)
- 回答としてマーク 栗下 望Microsoft employee, Moderator 2018年3月26日 4:17