locked
CCRの構成と動作 RRS feed

  • 質問

  • はじめまして、Toshihiroと申します。

    CCRの構成と動作にて、ご質問があるのですが教えて頂けますでしょうか?

    mstep等にて、CCRの説明を受けたのですが、具体的なCCRを実現する為の構成(ハードウェア)はどのような構成になるのでしょうか?

    また、実際にCCRを構成した場合の、レプリカからのバックアップによるIOの低減とは、具体的にどのような動作をする事により実現されるのでしょうか?

    現状、私の把握しております範囲でのCCRの情報は、

    ・Windowsサーバクラスタをベースとした高いサービス可用性(NLBなのかMSCSなのか不明)

    ・データベース複製によるデータ可用性(ネットワーク共有でのクラスタリング)

    ・レプリカのバックアップによるIO低減

    の3点しか分かっておりません。

    お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。

    2006年9月4日 6:13

回答

  • Exchange Server 製品担当SEをしております、五十嵐と申します。

    まずCCRの構成(ハードウェア)についてですが、基本的にハードウェアの厳しい制限はありません。従来のクラスタでは、同一スペックのマシンである必要があったりですとか共有ストレージが必要であったりしますが、その辺の制限がなくなっております。

    この理由として、CCRの構成は2台のマシンと共有フォルダ(共有フォルダはマジョリティノードセットの整合性を保つため別マシン上に必要)を使用して構成するということと、MSCSのクォーラムモデルの一つであるマジョリティノードセット(各ノードのローカルにクォーラム構成ファイルを持つモデル)を使用することに起因します。

    また、バックアップに関しては、レプリカ側のログとDBをバックアップすることで本番側のノード上でのI/Oは発生しないため、単純に本番側へのバックアップ時のディスクへの負荷が減るといったものだと思います。しかしながらこのレプリカ側でのバックアップはExchangeサービスが動作していない都合上、オフラインバックアップ(通常のファイルバックアップと同じ)となりますので、ログなどは消去されません。ですので、ディスク容量などとの相談も必要になるかと思います。

    CCRの概要に関してお答えしますと
    MSCSのクォーラムリソースモデルの一つであるマジョリティノードセット(共有ディスクではなく、ローカルにクォーラム構成ファイルを置くタイプ)を使用し、Exchangeサーバーのサービスの可用性を提供し、さらにログとデータベースをもう一方のノードにコピーすることで、データの可用性も併せ持つ機能となります。障害時には自動的にフェールオーバーを行いサービスを提供し続けます。

    お答えになったでしょうか?

    2006年9月5日 7:33
  • 五十嵐様

    ご質問させて頂きました、Toshihiroと申します、早々のご回答、誠にありがとうございます。

    CCRの構成は、下記の通りと認識させて頂きました。

    ●クラスタ構成

    MSCS(マジョリティノードセット)必須

    ※共有Diskは必要無い(マジョリティノードセット利用の為)

    サービスの可用性はMSCSにてフェイルオーバーする為担保される。

     

    ●IOの低減に関して

    マジョリティーノードセットの、スタンバイ側のExchange Storageをバックアップする事により、

    オンラインとなっている、Exchangeサービスには負荷を与えず同期された最新の情報をバックアップ可能。

     

    ●その他

    MSCS(2ノード)等に比較しての利点は、H/W制限(同一の環境)は必ずしも必要では無い。

    ただし、オンラインのExchange側はバックアップ処理を行っているワケでは無いので、

    バックアップ時の、トランザクションログの消去が行われない為、運用設計等を考慮する必要がある。

    ・・・記入しながら、ふと思ったのですがマジョリティノードセットのスタンバイ側の、

    ストレージグループをバックアップ時にトランザクションログの消去を行った場合、

    オンライン側のExchangeとデータの不整合が起きないのでしょうか?

     

    構成に関しましては、ご回答頂きました内容にて理解できたと思いますので、

    Virtual Server上にて当該の構成を検証させて頂きます。

    ありがとうございました。

    2006年9月5日 9:03

すべての返信

  • Exchange Server 製品担当SEをしております、五十嵐と申します。

    まずCCRの構成(ハードウェア)についてですが、基本的にハードウェアの厳しい制限はありません。従来のクラスタでは、同一スペックのマシンである必要があったりですとか共有ストレージが必要であったりしますが、その辺の制限がなくなっております。

    この理由として、CCRの構成は2台のマシンと共有フォルダ(共有フォルダはマジョリティノードセットの整合性を保つため別マシン上に必要)を使用して構成するということと、MSCSのクォーラムモデルの一つであるマジョリティノードセット(各ノードのローカルにクォーラム構成ファイルを持つモデル)を使用することに起因します。

    また、バックアップに関しては、レプリカ側のログとDBをバックアップすることで本番側のノード上でのI/Oは発生しないため、単純に本番側へのバックアップ時のディスクへの負荷が減るといったものだと思います。しかしながらこのレプリカ側でのバックアップはExchangeサービスが動作していない都合上、オフラインバックアップ(通常のファイルバックアップと同じ)となりますので、ログなどは消去されません。ですので、ディスク容量などとの相談も必要になるかと思います。

    CCRの概要に関してお答えしますと
    MSCSのクォーラムリソースモデルの一つであるマジョリティノードセット(共有ディスクではなく、ローカルにクォーラム構成ファイルを置くタイプ)を使用し、Exchangeサーバーのサービスの可用性を提供し、さらにログとデータベースをもう一方のノードにコピーすることで、データの可用性も併せ持つ機能となります。障害時には自動的にフェールオーバーを行いサービスを提供し続けます。

    お答えになったでしょうか?

    2006年9月5日 7:33
  • 五十嵐様

    ご質問させて頂きました、Toshihiroと申します、早々のご回答、誠にありがとうございます。

    CCRの構成は、下記の通りと認識させて頂きました。

    ●クラスタ構成

    MSCS(マジョリティノードセット)必須

    ※共有Diskは必要無い(マジョリティノードセット利用の為)

    サービスの可用性はMSCSにてフェイルオーバーする為担保される。

     

    ●IOの低減に関して

    マジョリティーノードセットの、スタンバイ側のExchange Storageをバックアップする事により、

    オンラインとなっている、Exchangeサービスには負荷を与えず同期された最新の情報をバックアップ可能。

     

    ●その他

    MSCS(2ノード)等に比較しての利点は、H/W制限(同一の環境)は必ずしも必要では無い。

    ただし、オンラインのExchange側はバックアップ処理を行っているワケでは無いので、

    バックアップ時の、トランザクションログの消去が行われない為、運用設計等を考慮する必要がある。

    ・・・記入しながら、ふと思ったのですがマジョリティノードセットのスタンバイ側の、

    ストレージグループをバックアップ時にトランザクションログの消去を行った場合、

    オンライン側のExchangeとデータの不整合が起きないのでしょうか?

     

    構成に関しましては、ご回答頂きました内容にて理解できたと思いますので、

    Virtual Server上にて当該の構成を検証させて頂きます。

    ありがとうございました。

    2006年9月5日 9:03