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DC昇格後再起動すると、ドメイン内の他のマシンからアクセス不可になる

質問
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はじめまして。
構築中の追加DCでトラブルが発生しており、自分で調べても原因がわからず、とても困っているため質問させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
Win2000ServerSP4 2台構成でADを運用していましたが、1台が故障したため2008r2SP1のサーバを代替機として1台用意しました。以下の要領で作業していますが、どうしても最後に2008r2が外部からのアクセスを受け付けなくなります。
既存の2000側作業:
・metadata cleanup で故障したDCの情報を削除
・DNSに残っていた故障機の情報を削除
・ドメインのモードを「ネイティブモード」に変更
・2008r2のインストールCDを入れ、以下のコマンドを実行
adprep32 /forestprep
adprep32 /rodcprep
adprep32 /domainprep /gpprep2008r2側作業:
・OSをクリーンインストール後、IPアドレスとコンピュータ名、DNSの設定、プリンタードライバのインストールと共有、ドメイン参加(いずれも成功)
・ActiveDirectory機能のインストール、dcpromoを実行して既存のドメイン・フォレストへDCを追加(成功)
・以下の点を確認
・2000側で2008r2がDCとして認識されている
(2000からntdsutil を用いて、2008r2へconnectすることができる)
・アカウント情報が2008r2側に反映されている
・2000側やドメイン内の他のマシンから2008r2へPingを打つと反応がある
・2008r2で共有しているプリンターにもアクセスすることができる
しかしその後、2008r2を再起動すると外部からのアクセスが行えなくなります。
2008r2から他のマシンやインターネットへはアクセスすることができます。2008r2の問題点:
・2000や他のPCから2008r2へPingを打つと、Request time out
・この時、2008r2でパケットキャプチャすると、ICMPのリクエストは届いているが、返していない
・2008r2から2000、ドメイン内の他のPCへPingを打つと、応答がある
・2000や他のPCからマイネットワークを辿って2008r2を開こうとすると、「ネットワークパスが見つかりません」
・以下のサービスが起動できず、手動で開始すると「エラー5 アクセスが拒否されました」となる
Diagnostic Policy Service
Base Filtering Service
DHCP Client
Windows Time
Network Location Awareness
・上記サービスに依存しているサービスが起動できない
Windows Firewallなど
・ネットワークと共有センターの
「基本ネットワーク情報の表示と接続のセットアップ」を開くと、
「不明」「依存関係サービスまたはグループを起動できませんでした」
と表示され、タスクトレイのネットワークアイコンに×が付いている
・2000からntdsutilを用いて2008r2へ接続すると、
「DsBindW エラー 0x6ba(RPC サーバーを利用できません。)」
・RPCサーバが利用できません、とエラーがでるため、dcpromoによるDC降格ができない
・2008r2上では、ntdsutil で自分自身へconnectできる
メーカーからセキュリティポリシーに間違いがあるはずだと言われたので見てみましたが、
殆どが未定義で何が悪いのか見当がつきませんでした。最初に2000のDCが故障してからADについて勉強し始めたという知識の浅さですので、誰もが「当然行っているはず」と思われることをやっていない可能性はあります。
しかし、一度は正常に稼動したように見えるため、どこで何を間違ったのかが全く分からず、何を調査すればいいのかも分からず、途方に暮れております。
どなたか、お気づきの点や対処方法、調査方法など、ご教示いただけませんでしょうか。
何卒宜しくお願いいたします。
追記:トラブル発生後に、2008r2からntdsutilで2000へconnectすることは可能です
ネットワークドライバの再インストールなど試しましたが効果ありませんでした。
- 編集済み みけた 2011年11月9日 5:32
回答
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> 「DsBindW エラー 0x6ba(RPC サーバーを利用できません。)」
このエラーは大体変な情報が残っていた時の多いように思います。DNSの削除とDCPROMOによるメタ情報の削除を行ったということですので、あとはADSIEditで旧情報が残っていないかなどをご確認ください。
「ドメイン コントローラーの降格に失敗した後、Active Directory のデータを削除する方法」
http://support.microsoft.com/kb/216498/jaところで、マシン名やIPアドレスは旧マシンと同じものにされたのでしょうか?
その場合、もう一度削除して追加し直すしかないかも……。
あまりに影響が大きいため、FSMOでのシステム情報のバックアップなど、熟慮の上対応を決定してください。
#万が一を考えるのでしたら、有料サポートを利用してもおつりが来そうな気がします。「Windows Server 2008 ドメイン コントローラの削除を強制的に実行する」
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc731871(WS.10).aspx- 回答としてマーク 田中夢 2011年12月2日 6:55
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チャブーンです。
「アクセスが拒否されました」エラー自体は、認証の問題です。まず、[サービス]スナップイン[ログオン]タブからBase Filtering Engineサービスの実行アカウントが何になっているか、確認してみてください。
次に、レジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\BFEキーのアクセス許可にその実行アカウントが[フルコントロール許可]となるよう設定すれば、サービスが起動すると思います。実行アカウントがよくわからないなら、このレジストリキーのアクセス許可にEveryoneの[フルコントロール許可]を設定する方法があるでしょう(セキュリティ上はよくない方法ですが)。
- 回答としてマーク 田中夢 2011年12月2日 6:56
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本件ですが、どうしても今年中に構築したかったため、上記環境での継続はあきらめました。
皆様、どうもありがとうございました。
なお、参考までに他にトライした回避策について記載いたします。Hyper-V 上にWindows2008r2SP2 サーバを構築。
→同じ現象が発生し、回避できずHyper-V 上にWindows2000Server サーバを構築。
→現象は発生せず、ドメインコントローラとして稼働できたため
この環境で運用する事にしました。Hyper-V上にWindows2000Serverを構築するのにも一苦労でした。
参考までに、流れだけ。※Hyper-VはWindows2000ServerはSP4のみサポート。
・Windows2000Serverをインストール。(with SP4がベストですが、無い場合は後から適用できました)
・SP4をCDに焼いておき、OSインストール後に適用
・統合サービスをインストール(インストールしないとネットワーク接続できなかった為)
・2000Serverにて手動でWindowsUpdate。ただし、KB891861を除外。
(KB891861を適用すると、ブルースクリーンで起動できなくなります)上記が正しいかどうかは分かりませんが、とりあえず稼働しています。
助言をいただきました皆様、誠にありがとうございました。- 回答としてマーク 田中夢 2011年12月2日 6:56
すべての返信
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> 「DsBindW エラー 0x6ba(RPC サーバーを利用できません。)」
このエラーは大体変な情報が残っていた時の多いように思います。DNSの削除とDCPROMOによるメタ情報の削除を行ったということですので、あとはADSIEditで旧情報が残っていないかなどをご確認ください。
「ドメイン コントローラーの降格に失敗した後、Active Directory のデータを削除する方法」
http://support.microsoft.com/kb/216498/jaところで、マシン名やIPアドレスは旧マシンと同じものにされたのでしょうか?
その場合、もう一度削除して追加し直すしかないかも……。
あまりに影響が大きいため、FSMOでのシステム情報のバックアップなど、熟慮の上対応を決定してください。
#万が一を考えるのでしたら、有料サポートを利用してもおつりが来そうな気がします。「Windows Server 2008 ドメイン コントローラの削除を強制的に実行する」
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc731871(WS.10).aspx- 回答としてマーク 田中夢 2011年12月2日 6:55
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Chuki 様
ご返信いただき、ありがとうございます。
既にトラブル発生後、2000ADから情報を削除→2008r2のOS再インストール→2000ADへ追加、という作業を何度も試していますので、ご教示いただいた手順についても再度試してみました。しかし、残念ながら解決できませんでした。
>「ドメイン コントローラーの降格に失敗した後、Active Directory のデータを削除する方法」私の行った作業とほぼ一致していましたが、再度試してみました。
ADSIEditで展開できる個所は全て展開し、旧データが残っていないか確認してみましたが、残存データは無いように見えます。
DNSの方も片っ端から展開して、残っているデータは削除しました。
> ところで、マシン名やIPアドレスは旧マシンと同じものにされたのでしょうか?はい、同じIPアドレスと同じマシン名を使用しています。
>「Windows Server 2008 ドメイン コントローラの削除を強制的に実行する」今まではOSを再インストールしてしまっていたので今回初めて試してみたところ、強制的に削除することができました。
それで分かったのですが、DCを削除しても「他のマシンからアクセス不可」「いくつかのサービスが起動できない」などの問題が依然発生し続け、AD機能をアンインストールしても状況が変わりませんでした・・・。トラブル発生のタイミングは、『2008r2にDC機能を追加し、既存のドメインに参加させた直後の再起動では問題はなく、次に手動で再起動させた時点』で、5~6回試行した中では100%の確立で発生し、全て同じタイミングなのですが。
もしかして、ActiveDirectoryとは別のところに原因があるのでしょうか・・・。
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Chuki様
強化されたファイアウォールを開こうとすると、エラーが出て起動できません。
今はちょっと機器を操作できないのですが、スナップインに表示されたエラーメッセージは確か下記の様な内容だったと記憶しています。■セキュリティが強化された、Windowsファイアウォールスナップインの読み込みに失敗しました。
管理しているコンピュータ上で、Windowsファイアウォールサービスを再開してください。
エラーコード:0x6D9
エラーを受けてWindows Firewall サービスを開始しようとすると、「依存関係の Base Filtering Engine が起動していない」とエラーが表示され、Base Filtering Engine サービスを開始しようとすると「アクセスが拒否されました」と言われ、起動できない状態です。 -
チャブーンです。
「アクセスが拒否されました」エラー自体は、認証の問題です。まず、[サービス]スナップイン[ログオン]タブからBase Filtering Engineサービスの実行アカウントが何になっているか、確認してみてください。
次に、レジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\BFEキーのアクセス許可にその実行アカウントが[フルコントロール許可]となるよう設定すれば、サービスが起動すると思います。実行アカウントがよくわからないなら、このレジストリキーのアクセス許可にEveryoneの[フルコントロール許可]を設定する方法があるでしょう(セキュリティ上はよくない方法ですが)。
- 回答としてマーク 田中夢 2011年12月2日 6:56
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チャブーン様
ご返信ありがとうございます。
該当サービスの実行アカウントを確認し、レジストリにフルコントロール許可を試してみました。結果ですが、
BFE
実行アカウント(Local Service)が2008r2のビルトインセキュリティプリンシパルの中で
検索できなかった為、Everyoneにフルコントロール許可を付与
→起動できましたMpsSvc (WindowsFirewall)
同じく実行アカウント(Local Service)の代わりにEveryoneにフルコントロール付与
→以下のエラーでサービスを起動できず
「2008r2でWindows Firewallを開始できませんでした。詳細情報はシステムイベント
ログを参照してください。これがMicrosoft 以外のサービスである場合は、サービス
製造元に問い合わせてください。その際、サービス固有のエラー コードが5である
ことを伝えてください。」同様に、サービスのDPS、DHCP、W32Timeは「アクセスが拒否されました」で起動できず。
NlaSvc(Network Location Awareness)は起動する事ができ、ネットワークと共有センター
で不明と表示されてしまう問題は解決しました。しかし、外部からアクセス出来ない問題は
改善されませんでした。
WindowsFirewallが起動できていないのに通信が遮断されるのは、何故なのでしょうか・・・ -
本件ですが、どうしても今年中に構築したかったため、上記環境での継続はあきらめました。
皆様、どうもありがとうございました。
なお、参考までに他にトライした回避策について記載いたします。Hyper-V 上にWindows2008r2SP2 サーバを構築。
→同じ現象が発生し、回避できずHyper-V 上にWindows2000Server サーバを構築。
→現象は発生せず、ドメインコントローラとして稼働できたため
この環境で運用する事にしました。Hyper-V上にWindows2000Serverを構築するのにも一苦労でした。
参考までに、流れだけ。※Hyper-VはWindows2000ServerはSP4のみサポート。
・Windows2000Serverをインストール。(with SP4がベストですが、無い場合は後から適用できました)
・SP4をCDに焼いておき、OSインストール後に適用
・統合サービスをインストール(インストールしないとネットワーク接続できなかった為)
・2000Serverにて手動でWindowsUpdate。ただし、KB891861を除外。
(KB891861を適用すると、ブルースクリーンで起動できなくなります)上記が正しいかどうかは分かりませんが、とりあえず稼働しています。
助言をいただきました皆様、誠にありがとうございました。- 回答としてマーク 田中夢 2011年12月2日 6:56
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こんにちは。
フォーラム オペレーターの田中夢です。
Chuki さん、チャブーン さん
参考になるアドバイスをしていただき、ありがとうございます。
みけた さん
その後の経過についてご報告いただきありがとうございました。
残念ながら今回はご希望の動作を実現することができなかったようですが、Chuki さんと チャブーン さんの投稿をトラブルシューティングの参考にしていただけたのではないかと思われますので、勝手ながら私のほうで [回答としてマーク] とさせていただきますね。
今後とも TechNet フォーラムをよろしくお願いいたします。
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日本マイクロソフト株式会社 フォーラム オペレーター 田中夢