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アプリケーションの展開(クライアントのコンテンツダウンロード)のタイミングについて

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一応確認ですが、SCCM (System Center Configuration Manager) に関する質問で良かったでしょうか。
であれば、アプリケーション展開の展開設定を詳細に記載頂いた方が、実際の設定に基づいた動作なのかを把握できるので、アドバイスが得られやすくなると思います。
取り合えず、現時点で分かっている情報からすると「この展開が使用可能になる日時を指定する」を将来の日付で設定したところ、設定した日時に一斉に展開されたとの事なので、以下の様に設定されているのではないでしょうか?
目的:必須
この展開が使用可能になる日時を指定する:将来の日付
この展開の有効期限を指定する:不明 (一応記載しますが、今回の件とはあまり関係ありません)
割り当てスケジュール:直ちに or この展開が使用可能になる日時を指定するで設定した日時以降
上記と同じか、類似の設定なのであれば、「この展開が使用可能になる日時を指定する」で設定した日時を過ぎたら「直ちに」実行される動作なので、一斉に展開が実行されるのは期待された動作です。
SCCMクライアントがアプリケーション(プログラム)を実行するタイミングについてですが、これは基本的に「割り当てスケジュール」で設定したタイミングですので、分散したタイミングで実行はされません。
また、「この展開が使用可能になる日時を指定する」と「この展開の有効期限を指定する」は展開が実行可能な期間の設定ですので、こちらの影響も受けます。(割り当てスケジュールで日時設定する場合は、展開が実行可能な期間内の日時である必要が有ります)
展開のタイミングを分散させたいのであれば、「この展開が使用可能になる日時を指定する」と「この展開の有効期限を指定する」は設定せずに、「割り当てスケジュール」を「直ちに」にして展開する方法が考えられます。
この場合、展開を設定した直後からパッケージのダウンロードと展開が開始される様に見えますが、実際はSCCMクライアントがポリシーを取得して展開を受け取ったタイミングで実行されるので、ポリシー取得のサイクル (正確にはクライアント ポリシーのポーリング間隔) で設定されている時間 (既定値は60分) で分散してパッケージのダウンロードと展開が行われます。
最後に余計なお節介かもしれませんが、SCCM 1606 が LTSB では無く CB なのでしたら、既にサポートを終了しているので、サポートされる最新のバージョンへのアップグレードをお奨めします。
LTSB だとしても、Windows 10 や Office 365 ProPlus への対応から考えると CB にアップグレードした方が良いと思いますが・・・
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割り当てスケジュールはソフトウェア配布(展開)やソフトウェア更新のみの設定項目ですね失礼しました。
アプリケーション展開の場合は、「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」と「インストールの期限」により展開が実行されるタイミングが決まります。
ポリシー取得のサイクルを利用して展開を分散させたい場合は、「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」は未設定にした上で、「インストールの期限」は「使用可能な時間後直ちに」を選択してください。
「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」:未設定
「インストールの期限」:使用可能な時間後直ちに- 回答としてマーク 小野秀明 2019年6月25日 4:39
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失念していた、と言うかあまり気にしていなかったのですが、SCCM は指定しているサイクルに対してある程度のランダマイズを行うので、正確に 60 分間隔でサイクルが動作するのでは無く、ランダマイズが追加されてサイクルが動作します。そのため、今回の様にクライアント設定で指定している 60 分では無く、120分の間で展開が分散されたものと思われます。
このランダマイズは、負荷分散を目的として SCCM がプログラム内で自動的に制御しているもので、基本的に設定などで変更する事はできません。(ハードウェアインベントリのランダム遅延の設定等、一部を除く)
ランダマイズについては MS の技術情報も詳細に記載されてはいないので、どの位のランダマイズになるか等のはっきりとした情報が無いのが実情です。
ちなみに、Scheduler.log を確認すると以下の様にランダマイズしている事を確認できます。
Schedule 'Machine/{00000000-0000-0000-0000-000000000021}' with simple interval trigger (every 60 minutes) next fire will be after 115 minutes (with 55 random delay).
Machine/{00000000-0000-0000-0000-000000000021} はコンピューターポリシーの取得と評価の事を表しています。
- 回答としてマーク 小野秀明 2019年6月25日 4:40
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一応確認ですが、SCCM (System Center Configuration Manager) に関する質問で良かったでしょうか。
であれば、アプリケーション展開の展開設定を詳細に記載頂いた方が、実際の設定に基づいた動作なのかを把握できるので、アドバイスが得られやすくなると思います。
取り合えず、現時点で分かっている情報からすると「この展開が使用可能になる日時を指定する」を将来の日付で設定したところ、設定した日時に一斉に展開されたとの事なので、以下の様に設定されているのではないでしょうか?
目的:必須
この展開が使用可能になる日時を指定する:将来の日付
この展開の有効期限を指定する:不明 (一応記載しますが、今回の件とはあまり関係ありません)
割り当てスケジュール:直ちに or この展開が使用可能になる日時を指定するで設定した日時以降
上記と同じか、類似の設定なのであれば、「この展開が使用可能になる日時を指定する」で設定した日時を過ぎたら「直ちに」実行される動作なので、一斉に展開が実行されるのは期待された動作です。
SCCMクライアントがアプリケーション(プログラム)を実行するタイミングについてですが、これは基本的に「割り当てスケジュール」で設定したタイミングですので、分散したタイミングで実行はされません。
また、「この展開が使用可能になる日時を指定する」と「この展開の有効期限を指定する」は展開が実行可能な期間の設定ですので、こちらの影響も受けます。(割り当てスケジュールで日時設定する場合は、展開が実行可能な期間内の日時である必要が有ります)
展開のタイミングを分散させたいのであれば、「この展開が使用可能になる日時を指定する」と「この展開の有効期限を指定する」は設定せずに、「割り当てスケジュール」を「直ちに」にして展開する方法が考えられます。
この場合、展開を設定した直後からパッケージのダウンロードと展開が開始される様に見えますが、実際はSCCMクライアントがポリシーを取得して展開を受け取ったタイミングで実行されるので、ポリシー取得のサイクル (正確にはクライアント ポリシーのポーリング間隔) で設定されている時間 (既定値は60分) で分散してパッケージのダウンロードと展開が行われます。
最後に余計なお節介かもしれませんが、SCCM 1606 が LTSB では無く CB なのでしたら、既にサポートを終了しているので、サポートされる最新のバージョンへのアップグレードをお奨めします。
LTSB だとしても、Windows 10 や Office 365 ProPlus への対応から考えると CB にアップグレードした方が良いと思いますが・・・
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割り当てスケジュールはソフトウェア配布(展開)やソフトウェア更新のみの設定項目ですね失礼しました。
アプリケーション展開の場合は、「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」と「インストールの期限」により展開が実行されるタイミングが決まります。
ポリシー取得のサイクルを利用して展開を分散させたい場合は、「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」は未設定にした上で、「インストールの期限」は「使用可能な時間後直ちに」を選択してください。
「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」:未設定
「インストールの期限」:使用可能な時間後直ちに- 回答としてマーク 小野秀明 2019年6月25日 4:39
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Lapivy様
追加でご教示下さい。
その後、「アプリケーションが使用可能になる日時を指定する」を指定せず、
クライアントポリシーの取得タイミングにて展開を実行致しました。
結果、想定どおりに分散されて展開がされたのですが、以下のSCCMの動きが不明です。
[状態]
・展開対象のデバイス数は600台弱
・展開対象の各デバイスには既定のクライアント設定だけが割り当たっている。
・既定のクライアント設定のポリシー取得間隔は60分となっている。
・各デバイスでクライアント設定の結果を見ても、ポーリング間隔は60分となっている。
[想定]
・展開開始から60分以内ですべての対象デバイスに展開されると想定していた
[結果]
・展開開始からすべての対象デバイスに展開されるまで120分かかった。
⇒展開開始60分以内:約400台弱に展開された
⇒展開開始60分以上120分以内:残りの約200台弱に展開された
⇒展開開始から120分以上:1台も無し
[不明点]
・展開されるまでに、なぜポーリング間隔以上の時間がかかったのか。
・120分という時間はどこかに設定されている値なのか。
以上、宜しくお願い致します。 -
失念していた、と言うかあまり気にしていなかったのですが、SCCM は指定しているサイクルに対してある程度のランダマイズを行うので、正確に 60 分間隔でサイクルが動作するのでは無く、ランダマイズが追加されてサイクルが動作します。そのため、今回の様にクライアント設定で指定している 60 分では無く、120分の間で展開が分散されたものと思われます。
このランダマイズは、負荷分散を目的として SCCM がプログラム内で自動的に制御しているもので、基本的に設定などで変更する事はできません。(ハードウェアインベントリのランダム遅延の設定等、一部を除く)
ランダマイズについては MS の技術情報も詳細に記載されてはいないので、どの位のランダマイズになるか等のはっきりとした情報が無いのが実情です。
ちなみに、Scheduler.log を確認すると以下の様にランダマイズしている事を確認できます。
Schedule 'Machine/{00000000-0000-0000-0000-000000000021}' with simple interval trigger (every 60 minutes) next fire will be after 115 minutes (with 55 random delay).
Machine/{00000000-0000-0000-0000-000000000021} はコンピューターポリシーの取得と評価の事を表しています。
- 回答としてマーク 小野秀明 2019年6月25日 4:40