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対象ユーザーの設定

質問
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MOSS2007 初心者です。
対象ユーザーの考え方が分かりません。
共有サービスの管理において、AD上のグループである営業部と開発部をそれぞれ
営業チーム、開発チームという名前で作成しました。
コンパイルし、メンバシップにも正しくユーザーが表示されています。
ここからが分かりません。
疑問1
共有ドキュメントの【設定】-【ドキュメントライブラリの設定】で、対象ユーザーの設定を有効にしますが、
営業チームだけに表示させたいという場合、「このビューの変更」メニューで、対象ユーザーにフィルタをかけるのだと
理解しています。
まずこの考えがあっているのかどうかですが、あっているとした場合、営業部のメンバーはこの共有ドキュメントに
たいして、どのような権限を持っているのでしょうか。
閲覧、投稿、フルコントロール・・・
フィルタしない場合は営業チームと開発チームのどちらもアクセス出来るということでしょうか。
疑問2
また、【設定】-【このドキュメントライブラリに対する権限】というページがありますが、こことの関係性が理解できません。
新規メニューの追加でユーザーまたはグループを追加できますが、ここで対象ユーザー(営業チーム)を指定し、それに対して
権限を選択するなら理解できますが、ここではADのユーザーやグループを指定するようです。
対象ユーザー意外にもAさんBさんに閲覧させるというときに使用するのでしょうか。
共有サービス管理で作成した対象ユーザーと、サイト側での権限設定についての考えたが理解できません。
よろしくお願いします。
2010年7月29日 5:41
回答
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SharePoint Server の権限についての理解は最初は苦労するものですね。
まず、SharePoint Server は独自にユーザーの管理をします。ActiveDirectory と連携することで、AD に登録されているユーザーを SharePoint のユーザーとして「インポート」できますが、逆を言えば、インポートしないかぎり SharePoint Server のユーザーとして AD に登録されているユーザーを認識することができません。
次に SharePoint Server に登録されたユーザーは、どのサイトに、どんな権限でアクセスできるかを指定する必要があります。
それが [アクセス許可レベル] になります。基本的にサイトに登録されたユーザーおよびそのアクセス許可レベルは、そのサイトの子サイトや、そのサイトが持っているリスト、ドキュメントライブラリに対して「継承」されます。これが「閲覧」「投稿」「フルコントロール」と呼ばれるものです。ここまでがサイトや、リスト、ライブラリに対する「アクセス権」の考え方です。
一方で「対象ユーザー」による設定の使われ方は、あくまで「見せ方」の設定であり、リストやライブラリのアイテムを見る「Web パーツ」に対して設定したり、対象ユーザーを有効にしたライブラリの場合はアイテムに対して設定します。
使われ方としては、多くの人が閲覧以上の「アクセス許可レベル」を持っていても、トップページやある目的で作成されたWebパーツページで「特定の人(もしくはグループ)だけに Web パーツを見せる」ことで、ポータルページのデザインもしくはその利用をすっきりさせることが狙いです。決してアクセス権の設定をしているわけではないのです。
このあたりはしっかりと理解しないと、あとあと大変なことになりますので、書籍なりで体系立てて学習したほうがよいと思われます。
ポイントはアクセス権に関する設定をするときは、まずは「対象ユーザー」は使わずに考えて、アクセス許可レベルと SharePoint グループなどで適切に設定し、ポータルやページの見た目でアイテムをユーザー毎に絞り込みたい場合は「対象ユーザー」の利用を考える、ということです。リストやドキュメント ライブラリのビューでは列などのフィルタはかけられても、ビューだけではユーザーのフィルタができないからです。
ちなみに、対象ユーザー外のユーザーでもそのアイテムを閲覧する URL がわかれば、アクセス許可レベルを元に判断するためダウンロード、閲覧可能です。
Shigeru NUMAGUCHI Director CRIE-ILLUMINATE INC. (JAPAN)- 回答としてマーク 三沢健二 2010年7月30日 6:55
2010年7月29日 9:04
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SharePoint Server の権限についての理解は最初は苦労するものですね。
まず、SharePoint Server は独自にユーザーの管理をします。ActiveDirectory と連携することで、AD に登録されているユーザーを SharePoint のユーザーとして「インポート」できますが、逆を言えば、インポートしないかぎり SharePoint Server のユーザーとして AD に登録されているユーザーを認識することができません。
次に SharePoint Server に登録されたユーザーは、どのサイトに、どんな権限でアクセスできるかを指定する必要があります。
それが [アクセス許可レベル] になります。基本的にサイトに登録されたユーザーおよびそのアクセス許可レベルは、そのサイトの子サイトや、そのサイトが持っているリスト、ドキュメントライブラリに対して「継承」されます。これが「閲覧」「投稿」「フルコントロール」と呼ばれるものです。ここまでがサイトや、リスト、ライブラリに対する「アクセス権」の考え方です。
一方で「対象ユーザー」による設定の使われ方は、あくまで「見せ方」の設定であり、リストやライブラリのアイテムを見る「Web パーツ」に対して設定したり、対象ユーザーを有効にしたライブラリの場合はアイテムに対して設定します。
使われ方としては、多くの人が閲覧以上の「アクセス許可レベル」を持っていても、トップページやある目的で作成されたWebパーツページで「特定の人(もしくはグループ)だけに Web パーツを見せる」ことで、ポータルページのデザインもしくはその利用をすっきりさせることが狙いです。決してアクセス権の設定をしているわけではないのです。
このあたりはしっかりと理解しないと、あとあと大変なことになりますので、書籍なりで体系立てて学習したほうがよいと思われます。
ポイントはアクセス権に関する設定をするときは、まずは「対象ユーザー」は使わずに考えて、アクセス許可レベルと SharePoint グループなどで適切に設定し、ポータルやページの見た目でアイテムをユーザー毎に絞り込みたい場合は「対象ユーザー」の利用を考える、ということです。リストやドキュメント ライブラリのビューでは列などのフィルタはかけられても、ビューだけではユーザーのフィルタができないからです。
ちなみに、対象ユーザー外のユーザーでもそのアイテムを閲覧する URL がわかれば、アクセス許可レベルを元に判断するためダウンロード、閲覧可能です。
Shigeru NUMAGUCHI Director CRIE-ILLUMINATE INC. (JAPAN)- 回答としてマーク 三沢健二 2010年7月30日 6:55
2010年7月29日 9:04