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CALの考え方について

質問
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現在、CALの購入を検討しており、調査を行っているところですが、わからないところや理解ができているのか不安なところがありますゆえ、皆さんの意見を頂戴したく存じます。
過去のスレッドを拝見させていただき、CALについてはMicrosoftに直接問い合わせを行うべきだというのは把握しておりますが、購入前からの問い合わせ先がわかりませんでしたため、まずは参考として意見を頂きたいです。
お聞きしたいことは以下の4つになります。
1. マイクロソフトソフトウェアライセンス条項に記載されております、CALの「割り当て」にはサーバーやデバイスへ設定するような手順は無く、CALライセンスの証書を必要分所持していることを示すことができればよいですか?
2.CALの種類について、以下の理解で間違いはないですか?
Windows serverのCALの種類はユーザーCALとデバイスCALの2種類である。また、CALの種類には関係なく、Windows server には「接続デバイス数または接続ユーザー数」モード、及び「同時使用ユーザー数」モードがあり、これらはサーバー側でインストール時に設定できる項目である。
3. 「接続デバイス数または接続ユーザー数」モード、「同時使用ユーザー数」モードは全てのサーバーで統一する必要はなく、下記例の様にサーバー毎にモードと購入するCALを分けることは可能ですか?
例えば、現在、複数のwindows server 2016を所持しており、それらに接続するデバイスが合計100台であるため、「接続デバイス数または接続ユーザー数」モードで、デバイスCAL(2016)を100CALで運用していたとします。そこへ新規でwindows server 2019を1台購入する必要が生じ、2019のサーバーにも接続するデバイスは合計100台であるが、同時に接続するデバイスに限れば50台と想定される場合、windows server 2019は「同時使用ユーザー数」モードに設定し、デバイスCAL(2019)を50CALで運用することは可能ですか?
4.「同時使用ユーザー数」モードから「接続デバイス数または接続ユーザー数」モードに変更した場合、「同時使用ユーザー数」モードのサーバーに割り当てていたデバイスCALで、該当するバージョンの他のサーバーへアクセスすることが可能になりますか?
質問は以上になります、よろしくお願い致します。
回答
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もしまだご覧になっていなければ、ボリュームライセンス製品条項と、Windows Server ライセンスガイド(リンク先記事の最後にダウンロードリンクがあります)をお読み下さい。
製品条項の中で、Windows Server(Standard/Datacenter)に関連する箇所は次の通りです。
- ライセンス条項
- ライセンスモデル条項の「コア/CAL」
- ソフトウェア製品固有条項の「Windows Server」
ご質問1については、ソフトウェア上でベースCALの使用数を管理する仕組みは、最近のWindows Serverには備わっていないと思います。
おそらくご承知のことと思いますが、ライセンスを割り当てる際は、割り当て対象のユーザー個人、もしくはデバイス個体を特定して行います。必要数を保持していることを示すにはライセンス証書(ライセンス保有数の根拠)だけでは不十分で、割り当ての記録(ライセンス使用数の根拠)をご自身で管理することが必要になります。ご質問2、3、4については、冒頭でご紹介した資料をお読み下さい。たぶん答えを得られると思います。
なお、ご質問3に関して、クライアントが数十台ありサーバーの複数台展開を想定されている状況では、同時使用ユーザー数モードを選択するメリットは少ないと思います(サーバーのインスタンス毎にCALを割り当てる必要があるため、クライアントの実数に比べて必要数が多くなりがち)。サーバーのバージョン混在に伴うCALの買い直しを避ける方法としては、ソフトウェアアシュアランスを付けることをご検討されてはいかがでしょう。
ご参考になれば幸いです。- 回答としてマーク Clarkia amoena 2020年11月6日 4:58
すべての返信
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ご自身で書かれている通りですが、CALを含めたライセンスに関連する内容については契約や金銭に関わるデリケートな問題であるため、参考情報だとしても回答を得る事は難しいのではないでしょうか。(責任の所在などを考えると、少なくとも私は質問内容に対して具体的にコメントしたくありません)
購入前の問い合わせと言う事であれば、ライセンスはリセラー(販売代理店)から購入するでしょうから、購入を予定しているリセラーや以下に掲載されている様なライセンシング ソリューション パートナー (Licensing Solution Partner :LSP) に相談頂くのが良いかと思います。
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もしまだご覧になっていなければ、ボリュームライセンス製品条項と、Windows Server ライセンスガイド(リンク先記事の最後にダウンロードリンクがあります)をお読み下さい。
製品条項の中で、Windows Server(Standard/Datacenter)に関連する箇所は次の通りです。
- ライセンス条項
- ライセンスモデル条項の「コア/CAL」
- ソフトウェア製品固有条項の「Windows Server」
ご質問1については、ソフトウェア上でベースCALの使用数を管理する仕組みは、最近のWindows Serverには備わっていないと思います。
おそらくご承知のことと思いますが、ライセンスを割り当てる際は、割り当て対象のユーザー個人、もしくはデバイス個体を特定して行います。必要数を保持していることを示すにはライセンス証書(ライセンス保有数の根拠)だけでは不十分で、割り当ての記録(ライセンス使用数の根拠)をご自身で管理することが必要になります。ご質問2、3、4については、冒頭でご紹介した資料をお読み下さい。たぶん答えを得られると思います。
なお、ご質問3に関して、クライアントが数十台ありサーバーの複数台展開を想定されている状況では、同時使用ユーザー数モードを選択するメリットは少ないと思います(サーバーのインスタンス毎にCALを割り当てる必要があるため、クライアントの実数に比べて必要数が多くなりがち)。サーバーのバージョン混在に伴うCALの買い直しを避ける方法としては、ソフトウェアアシュアランスを付けることをご検討されてはいかがでしょう。
ご参考になれば幸いです。- 回答としてマーク Clarkia amoena 2020年11月6日 4:58
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参考資料のご紹介誠にありがとうございます。
ご紹介いただいた資料はいずれも未読でしたので、参考にさせていただきます。
ライセンスの割り当ての記録を残す必要がある旨についてもありがとうございます。CALの管理方法についておおまかなイメージがつかめました。
やはり「同時使用ユーザ数」モードで運用するのは、今後の拡大のことを考えると将来的にコストが嵩みますよね。
ソフトウェアアシュアランスについても検討してみます。
ご丁寧な回答ありがとうございました。
他の回答者様に問い合わせ先の方をいただいておりますので、今回の件を参考にしてご相談させていただこうと思います。
- 編集済み Clarkia amoena 2020年11月6日 8:44 「割り当ての記録を残す必要がある」部分を誤って記載してしまったため