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仮想マシンの自動フェールオーバーの可否について RRS feed

  • 質問

  • 2台の物理サーバーAとBがあり、物理サーバーA上にHyper-Vで仮想マシンが動作しているとします。

    ここで物理サーバーAで障害が発生したとして仮想マシンを停止させることなく物理サーバーBに自動的に移動させる

    ことは可能でしょうか?

    理想としては物理サーバーAの障害発生をVMM2008(SCOM2007?)が検知したら、自動的に仮想マシンが移動してくれるのが理想なのですが、こういった機能がクィックマイグレーションと呼ばれる機能なのでしょうか?

     

    どうも情報が少なくて、VMM2008を使用した仮想マシンのフェールオーバーについていまいち何ができるのか分からない

    状況で困っております。

     

    何卒、よろしくお願いいたします。

    2008年10月23日 8:55

回答

  • > こういった機能がクィックマイグレーションと呼ばれる機能なのでしょうか?

    大正解です。Hyper-V のフェールオーバークラスタをクイックマイグレーションと呼んでいます。(厳密に言うとフェールオーバー時の動作の事を指しているのかも)

    フェールオーバークラスタは異常を検知すると自律的にフェールオーバーするので、SCOM等は不要です。(連動できるのか未検証)
    フェールオーバークラスタに関しては、Webcastがあるので、一度ご覧になると良いかもしれません。
    http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/webcast/default.mspx

    クイックマイグレーションであれば、ほぼご希望の動作をしますが、1つだけ注意点があります。

    フェールオーバー動作をする時に、子パーティションが一旦「保存」状態になります。このため一時的ではありますが子パーティションが動作していない瞬間が発生します。(サーバ機と共有ディスクのスペックにもよりますが、数秒~1分程度)
    余談ですが、この「保存」動作をしないライプマイグレーションが、Windows Serve 2008 R2 で提供されるようです。

    動作環境の作成手順をざっくりと説明すると、Hyper-V をインストールしたフェールオーバークラスタメンバーサーバ(ノード)に対してフェールオーバークラスタを構築し、共有ディスクが見えているノードから共有ディスク上に子パーティションを作成します。
    作成した子パーティションをフェールオーバー動作ターゲットに指定するとクイックマイグレーションするようになります。

    標準のフェールオーバークラスタの状態だと、Hyper-Vの操作がやりにくいのですが、KB951308を適用すると操作性が向上します。
    (月例で提供されるのか、個別適用なのかは未確認)

    Windows Server 2008 x64 Edition 用の更新プログラム (KB951308)
    http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=c614376d-477a-4bd9-8559-3c8b91f90998&DisplayLang=ja
    2008年10月24日 0:09
    モデレータ
  • Murashima様

     

    丁寧な返信を書いて頂きありがとうございます。

     

    こちらが望むような機能はR2のライブマイグレーション機能が提供

    されるまではまたないといけないということなんですね。

     

    とても勉強になりました。

     

     

     

    2008年10月29日 9:02

すべての返信

  • > こういった機能がクィックマイグレーションと呼ばれる機能なのでしょうか?

    大正解です。Hyper-V のフェールオーバークラスタをクイックマイグレーションと呼んでいます。(厳密に言うとフェールオーバー時の動作の事を指しているのかも)

    フェールオーバークラスタは異常を検知すると自律的にフェールオーバーするので、SCOM等は不要です。(連動できるのか未検証)
    フェールオーバークラスタに関しては、Webcastがあるので、一度ご覧になると良いかもしれません。
    http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/webcast/default.mspx

    クイックマイグレーションであれば、ほぼご希望の動作をしますが、1つだけ注意点があります。

    フェールオーバー動作をする時に、子パーティションが一旦「保存」状態になります。このため一時的ではありますが子パーティションが動作していない瞬間が発生します。(サーバ機と共有ディスクのスペックにもよりますが、数秒~1分程度)
    余談ですが、この「保存」動作をしないライプマイグレーションが、Windows Serve 2008 R2 で提供されるようです。

    動作環境の作成手順をざっくりと説明すると、Hyper-V をインストールしたフェールオーバークラスタメンバーサーバ(ノード)に対してフェールオーバークラスタを構築し、共有ディスクが見えているノードから共有ディスク上に子パーティションを作成します。
    作成した子パーティションをフェールオーバー動作ターゲットに指定するとクイックマイグレーションするようになります。

    標準のフェールオーバークラスタの状態だと、Hyper-Vの操作がやりにくいのですが、KB951308を適用すると操作性が向上します。
    (月例で提供されるのか、個別適用なのかは未確認)

    Windows Server 2008 x64 Edition 用の更新プログラム (KB951308)
    http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=c614376d-477a-4bd9-8559-3c8b91f90998&DisplayLang=ja
    2008年10月24日 0:09
    モデレータ
  • Murashima様

     

    丁寧な返信を書いて頂きありがとうございます。

     

    こちらが望むような機能はR2のライブマイグレーション機能が提供

    されるまではまたないといけないということなんですね。

     

    とても勉強になりました。

     

     

     

    2008年10月29日 9:02
  • 回答済になっている質問ですが、気になってしまったので・・・

    もとの質問にあるように物理サーバーAに障害が発生した場合、
    クイックマイグレーション機能は「保存」動作を行ってくれるのでしょうか。

    計画停止で物理サーバーAからBに仮想マシンを移動させる場合には
    「保存」と復元が行われるとは思うのですが
    障害時には「保存」を行うタイミングはないのではないかと思っています。

    さらにライブマイグレーションになっても、
    保存・復元ではなくメモリ間のコピーになって
    速度が早くはなるけど非計画停止時には同じく稼働中の
    仮想マシンの状態は失われるものと理解しています。

    私の理解は間違っていますでしょうか。

    2009年1月23日 7:06
  • > クイックマイグレーション機能は「保存」動作を行ってくれるのでしょうか。

    正解です。保存→フォールオーバー→復元動作をします。

     

    > 障害時には「保存」を行うタイミングはないのではないかと思っています。

    これは障害の度合いによりますね。ブルースクリーンや電源抜けのように保存する時間が確保できない場合は予期せぬシャットダウンと同じに事になると思います。

    クイックマイグレーションはまだテストしていないので不明ですが、MSのドキュメントから推測するにメモリ内容のコピーが間に合わなさそうなので同様な事になるのではないかと予想しています。

    ちなみに僕が読んだ資料は、MS エバンジェリストの高添さんが書かれている Blog  で紹介されている「Windows Server 2008 R2 レビューワーズガイド(日本語)」です。

     

    現時点で Windows Server 2008 R2 の全容を理解するなら・・・

    http://blogs.technet.com/osamut/archive/2009/01/17/3184873.aspx

    2009年1月24日 2:26
    モデレータ
  • なるほど。
    障害 の定義によりますね。

    2009年1月24日 2:36