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記憶域プール上に作成したドライブがアクセス不能になった

質問
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まず状況を。
これまでSATAの3TB×3、外付けのHDDケース(USB3.0接続)で3TB×8にて記憶域プールを構成していました。
回復性の種類は双方向ミラーを使用しています。
ここにもう1つHDDケースを追加し、3TB×4のHDDを追加し、記憶域の管理でドライブの追加を行いました。
記憶域の管理パネル上では少なくともすべてのHDDがOKでドライブとしてもOK表示となっています。
記憶域プールの容量も41906.2GBと正しいように思います。
しかし、その後サーバーを再起動したところドライブが不明となりアクセス不能となりました。
記憶域のハードドライブタブではドライブの容量、使用領域ともに不明と表示され、空き容量も0GB、
そのドライブ上に設定してあったサーバーフォルダーも「存在しません」の状態です。
エクスプローラで開こうとするとフォーマットする必要がありますと言われます。
しかしこの状態でも記憶域の管理を見る限りはすべてOKとなっています。
この状態から普及する手立てはありますでしょうか?
回答
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お返事遅くなりまして申し訳ございません。あとは仮想ディスクのアンマウント>マウントをしてみて、効果が見られなければ、現時点では私の知見の範囲で有効な手立ては思い当たりません。これまで、同様の事例を聞いたことがなく、海外のフォーラムでは同様の事例と思われるスレッドもあるにはあるのですが、解決に至る有効な情報が見つけられませんでした。
一般のHDD復旧ソフトは残念ながら記憶域スペースには対応していません。物理HDDには、ファイル単位ではなくブロック単位で書き込まれているため、仮想ディスクを正しく認識させられないことには物理ディスクからのサルベージは厳しいように思います。
私が認識している、記憶域スペースの復旧ソフトは、ReclaiMe http://www.storage-spaces-recovery.com/ がありますが、この他には聞いたことがありません。
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/- 回答としてマーク Tarky 2014年6月26日 10:54
すべての返信
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まずは記憶域プール、仮想ディスク、物理ディスクの状態を確認しましょうか。
PowerShellで以下の3つのコマンドレットを実行して、その結果をそれぞれここにペースとして頂けませんでしょうか。Get-StoragePool | Where-Object {$_.HealthStatus –ne "Healthy"} Get-VirtualDisk | Where-Object {$_.HealthStatus –ne "Healthy"} Get-PhysicalDisk | Where-Object {$_.HealthStatus –ne "Healthy"}
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/ -
とりあえず正常な状態であるという内容を貼っておきます。なお、物理ディスクのHDDの数は合ってます。
FriendlyName OperationalStatus HealthStatus IsPrimordial IsReadOnly
------------ ----------------- ------------ ------------ ----------
記憶域プール OK Healthy False False
Primordial OK Healthy True FalseFriendlyName ResiliencySettingNa OperationalStatus HealthStatus IsManualAttach Size
me
------------ ------------------- ----------------- ------------ -------------- ----
データ領域 Mirror OK Healthy False 40 TBFriendlyName CanPool OperationalStatus HealthStatus Usage Size
------------ ------- ----------------- ------------ ----- ----
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30EZRX-00D... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30EZRX-00D... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30EZRX-00D... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
PhysicalDisk0 False OK Healthy Auto-Select 119.24 GB
PhysicalDisk4 False OK Healthy Auto-Select 1.82 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB
WDC WD30 EZRX-00... False OK Healthy Auto-Select 2.73 TB -
確認ありがとうございます。記憶域プール、仮想ディスク、物理ディスクは問題なさそうですね。
質問内容について確認ですが、「記憶域のハードドライブタブ」「そのドライブ上に設定してあったサーバーフォルダーも「存在しません」の状態」という記述から推察するに、利用しているOSは 2012 Essentials あるいは 2012 R2 Essentials で、記憶域スペース上に作成したサーバーダッシュボードにサーバーのフォルダーが表示されない、サーバーの共有フォルダーにアクセスできないという事象ではありませんか?
当たっているならば、管理ツール>サービスを起動し、Essentials に関する以下のサービスの状態を確認してみてください。特に、Essentials Storage Service の状態が怪しいのではないかと思います。サービスが開始していない(実行中でない)場合は、手動で開始してみてエラーが表示されるか確認してください。
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/ -
2012 Essentialsであれば、 Windows Server Storage Service です。
あとは、KB2966566にあるように、ストレージプロバイダーのキャッシュクリアを試してみてはいかがでしょうか。
Update-StorageProviderCache -DiscoveryLevel Full
これでダメな場合は、追加したHDDケースに原因がある可能性も考えられますね。
記憶域プールを削除すると、全てのデータは失われます。追加したHDDを記憶域プールから取り外すことを検討してみてはいかがでしょうか。方法は、記憶域スペースで記憶域プールから物理HDDを取り外す場合の対処方法を参考にしてください。
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/ -
キャッシュクリアを試してみましたが改善は見られませんでした。
また追加した分のHDDは、当初はまだ使用されていない状態でしたのでパネルから削除可能だったため既に試していましたが、
記憶域の容量が減るだけでドライブとしての認識具合は変わりませんでした。
現在は追加した4つのうち2つは使用率0.01%となってパネルからは削除出来なくなっています。
記憶域プールを削除するとすべてのデータは失われるとのことですが、
物理的にHDDを切り離している状態で削除した場合でも、再接続した際に消されるということでしょうか?
例えばシステムドライブに障害が発生した場合、OSを入れなおした後HDDをプールに追加するとその中身が見れるようになると思っていたのですがそんなことはないんでしょうか・・・
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記憶域スペースの構成情報はOSではなく、物理ディスク内に書き込まれています。
物理的にHDDを切り離している状態で削除した場合でも、再接続した際に消されるということでしょうか?
「削除」という操作を何を想定されているかですが、コントロールパネルやサーバーマネージャー等からプールの削除動作を行うということであれば、そもそもプールを構成する物理ディスクを全て切り離した状態では、記憶域プールの存在自体がOSにはわかりませんので削除動作も出来ません。
例えばシステムドライブに障害が発生した場合、OSを入れなおした後HDDをプールに追加するとその中身が見れるようになると思っていたのですがそんなことはないんでしょうか・・・
物理ディスク内に記憶域プールの構成情報が書き込まれている状態であれば、ご認識の通りです。コントロールパネルやサーバーマネージャー等から記憶域プールの削除操作を行うと、物理ディスク内のプール構成情報は失われますので、その後プールを構成してた物理ディスクを他の環境に接続しても、プールも仮想ディスクも失われていますので、中に保存していたデータはみることができません。
追加したHDDケースがどのようなものかわかりませんが、そこを疑ってまずは追加したHDDケースに接続されている物理ディスクの取り外し操作を先にご案内したブログの内容に従って実施されるのが良いのではないかと思います。
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/ -
そうしましたら、記憶域プールの情報をアップデートして、仮想ディスクの修復を試みるために、PowerShellから以下のコマンドを実行してみて頂けますか?
Get-VirtualDisk データ領域 | Get-Disk | Update-Disk Repair-VirtualDisk –FriendlyName データ領域
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/ -
お返事遅くなりまして申し訳ございません。あとは仮想ディスクのアンマウント>マウントをしてみて、効果が見られなければ、現時点では私の知見の範囲で有効な手立ては思い当たりません。これまで、同様の事例を聞いたことがなく、海外のフォーラムでは同様の事例と思われるスレッドもあるにはあるのですが、解決に至る有効な情報が見つけられませんでした。
一般のHDD復旧ソフトは残念ながら記憶域スペースには対応していません。物理HDDには、ファイル単位ではなくブロック単位で書き込まれているため、仮想ディスクを正しく認識させられないことには物理ディスクからのサルベージは厳しいように思います。
私が認識している、記憶域スペースの復旧ソフトは、ReclaiMe http://www.storage-spaces-recovery.com/ がありますが、この他には聞いたことがありません。
Masahiko Sada
Microsoft MVP for File System Storage http://satsumahomeserver.com/- 回答としてマーク Tarky 2014年6月26日 10:54
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いえいえ、お忙しい中お答えいただいて本当にありがとうございます。
海外では例が無いわけでもないのですね。
実はtechnetサブスクリプションの無料インシデントがまだ使えることに気づいて、あれからそちらに質問していました。
そこでもこの事例は前例がないと言われましたね。
現在はパッチを2つ当てたのちchkdskを実施し、開始して2日経ちますがまだSTAGE4を実行中です^^;
もう少しで終わりそうかな。 結果どうなるかわかりませんが・・・
記憶域スペース用のソフトあるにはあるんですね。
今回の件に効果があるかはわかりませんがサポートでもだめだった時には使ってみることにします。
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ケースは1つ目がLogitec LHR-8BNEU3、今回追加したのが同じLogitecの後継機 LHR-8BNHEU3です。
コマンドの結果を貼っておきます。
FriendlyName model BusType
------------ ----- -------
WDC WD30 EZRX-00DC0B0 USB Device EZRX-00DC0B0 USB
WDC WD30 EZRX-00MMMB0 USB Device EZRX-00MMMB0 USB
WDC WD30 EZRX-00MMMB0 USB Device EZRX-00MMMB0 USB
WDC WD30 EZRX-00MMMB0 USB Device EZRX-00MMMB0 USB
WDC WD30 EZRX-00MMMB0 USB Device EZRX-00MMMB0 USB
WDC WD30EZRX-00DC0B0 WDC WD30EZRX-00DC0B0 SATA
WDC WD30EZRX-00DC0B0 WDC WD30EZRX-00DC0B0 SATA
WDC WD30EZRX-00DC0B0 WDC WD30EZRX-00DC0B0 SATA
WDC WD30 EZRX-00DC0B0 USB Device EZRX-00DC0B0 USB
WDC WD30 EZRX-00DC0B0 USB Device EZRX-00DC0B0 USB
WDC WD30 EZRX-00DC0B0 USB Device EZRX-00DC0B0 USB
PhysicalDisk0 PLEXTOR PX-128M5P SATA
PhysicalDisk4 Hitachi HDS5C3020ALA632 SATAUsage : Other
NameFormat :
OperationalStatus : OK
HealthStatus : Healthy
ProvisioningType : Thin
ParityLayout :
Access : Read/Write
UniqueIdFormat : Vendor Specific
DetachedReason : None
ObjectId : {3ea3e505-41c4-11e2-93f6-bc5ff477f787}
PassThroughClass :
PassThroughIds :
PassThroughNamespace :
PassThroughServer :
UniqueId : 05E5A33EC441E21193F6BC5FF477F787
AllocatedSize : 15108352770048
FootprintOnPool : 30216705540096
FriendlyName : データ領域
Interleave : 262144
IsDeduplicationEnabled : False
IsEnclosureAware : False
IsManualAttach : False
IsSnapshot : False
LogicalSectorSize : 4096
Name :
NumberOfAvailableCopies : 0
NumberOfColumns : 1
NumberOfDataCopies : 2
OtherOperationalStatusDescription :
OtherUsageDescription :
PhysicalDiskRedundancy : 1
PhysicalSectorSize : 4096
RequestNoSinglePointOfFailure : True
ResiliencySettingName : Mirror
Size : 43980465111040
UniqueIdFormatDescription :
PSComputerName :
CimClass : ROOT/Microsoft/Windows/Storage:MSFT_VirtualDisk
CimInstanceProperties : {ObjectId, PassThroughClass, PassThroughIds, PassThroughNamespace...}
CimSystemProperties : Microsoft.Management.Infrastructure.CimSystemProperties -
んー。厳しいところですね。。。
Technetでインシデントを使っているのであれば、そちらに任せてあまり設定等を変えないほうがいいかもしれないですね。
もし自分だったら、HDDケースの省電力機能を無効にしてみるとか、
イベントログの[microsoft]-[windows]-[Disk] & [StorageSpaces-Driver] & [StorageSpaces-Management] に何か情報が表示されていないか、
可能であればこれらのDebug、Analyticログなどを出力させた後にOSを再起動してみてログに何か出てこないかを調べてみると思います。 -
ちなみにこの事象が発生してからよくログに出力されている内容は以下のようなものです。
記憶域 {3EA3E505-41C4-11E2-93F6-BC5FF477F787} のデータをホストしている 1 つ以上のドライブが失敗したか見つかりません。その結果、1 つ以上のデータのコピーを使用できません。ただし、まだ使用できるデータのコピーは 1 つ以上あります。リターン コード: 0x0
記憶域 {3EA3E505-41C4-11E2-93F6-BC5FF477F787} のデータをホストしているドライブが失敗したか見つかりません。その結果、使用できるデータのコピーがありません。リターン コード: 0xC00000C0
記憶域 {3EA3E506-41C4-11E2-93F6-BC5FF477F787} の領域のメタデータをホストしている大部分のプール ドライブが、領域のメタデータの更新に失敗しました。これにより、記憶域プールがエラー状態になりました。リターン コード: 0xC0380035
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ReclaiMe、とりあえずインストールしてみました。
startするとThere are no recognizable storage spaces pools on this disk set.と言われ、
DeepScanしろと言われますが、それには$299必要のようですね。
桁がひとつ少なかったら迷わず買ったけど効果があるかどうかわからない状態ではちょっと躊躇しますね^^;
これは最後の手段かな・・・
追記:
おお、FileRecoveryでちゃんと内容見えますね!
これでちゃんと吸い出せるようならRecoveryのライセンス$79.95程度なら出しても構わないな。
- 編集済み Tarky 2014年6月16日 21:05 追記
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ReclaiMe File Recovery のStandardライセンスを購入しまして、データの吸出しを開始しました。
開始1時間で進捗率1%未満といつ終わるかわからない感じですが、今のところ吸い出せたファイルに問題はなさそうです。
しかしまさかまるごと見えなくなるとは考えてませんでした^^;
V-VALUTあたりに移行しようか考えましたがWHS2011と違って2012EssentialsじゃPersonalライセンス使えないんですね><
とりあえず元々今回追加しようとしたHDDケースに3TBを2つ追加して新たな記憶域プール、ドライブとして登録し現在のデータの吸出し先としました。
吸出し終わったら元の記憶域プールを作りなおしてファイル同期させようかなと考えてます。
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