none
仮想環境のリプレースをする場合 RRS feed

  • 質問

  • お世話になっております。

    まだ先の話ですが、構築した仮想環境の物理サーバ機をリプレーするすることを想定して疑問が出てきました。

    解決方法としてアドバイスを頂けると幸いです。

    Windows Server 2008 R2を物理サーバーにホストOSとしてインストールした環境で、HYPER-V上にゲストOS

    としてWindows Server 2008 R2などをインストールしたと仮定します。

    この時、ホストOSとなっているWindows Server 2008 R2でも業務アプリケーションが稼働しているため、これの

    移行も必須です。

    この環境で、老朽などの理由で物理サーバーをリプレースする場合、ゲストOSはV2Vの移行が可能なツールを使用

    するなどで実現が出来ると思いますが、ホストOSを移行はP2Vでの移行をするものと思います。

    しかし、ホストOS環境にはHYPER-Vで仮想化されたゲストOSが存在している訳ですが、ホストOSの移行前にこれ

    を削除してからホストOSのP2Vの流れで良いのでしょうか。

    以上、安全で確実なリプレースが可能な方法をアドバイスください。

    よろしくお願いいたします。

    2012年5月24日 1:45

回答

  • ●まず子パーティション(ゲストOS)の移行です。

    子パーティションをシャットダウンした後に、Hyper-Vの標準機能であるエクスポートで仮想マシンをエクスポートします。
    移行先のマシンで、移行前と同じ名前の仮想 NIC を作成し、エクスポートしたフォルダーをコピーし、これをインポートすれば移行完了です。

    ●続いて親パーティション(ホストOS)の移行です。

    Hyper-V で仮想化する際は、親パーティションには監視ツールなどのサーバー運用に必要なもの以外のインストールしないのがお勧めです。
    そうすれば、親パーティションは、子パーティションの入れ物に過ぎないので、エクスポート/インポートで簡単にスケールアウトなどの拡張もできますし、老朽化のリプレースの時でも、同様に簡単に移行ができます。
    このため、親パーティションに業務システム等をインストールしてしまうと、親パーティションはエクスポート/インポートが出来ないので、移行が一苦労ってことになってしまいます。(まさしく みやひと さんの状況ですね)

    一つの案ですが、現在業務システムが稼働している親パーティションを、移行先の環境で仮想化される案はいかがでしょうか? (僕が移行するならこの方法でやります)

    手順としては、こんな感じになります。(移行前のフルバックアップと、子パーティションの移行が完了し、移行先の Hyper-V 上で正常動作が確認できている状態からスタートています)

    1.Hyper-V上で子パーティションを全て削除し、子パーティションで使用していた VHD ファイル等を全て削除します。

    2.Hyper-V の役割を削除します。

    3.Disk2VHD(*1)で、親パーティションを VHD 化します。

    4.VHD 化した親パーティションを移行先の Hyper-V マシンにコピーし、新しい子パーティションとして仮想マシンを作成します。

    5.移行元のサーバーをシャットダウンした後に、子パーティション化された業務システムサーバを起動し、(必要に応じて)統合セットアップのインストール後にIPアドレスを再設定します。(NIC が新規作成されているので、固定 IP アドレスを割り当てていたのであれは、今まで使用していた IP アドレスを割り当てます)

    6.動作確認をして、移行は終了です。

    (*1) Disk2VHd は以下のサイトから File and Disk Utilities → Disk2vhd と辿ってダウンロードしてください。

      

     <Windows Sysinternals(英語)>
      http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/

    Disk2VHD の使い方は、うちのサイトでも解説していますので、参考までにどうぞ

      http://www.vwnet.jp/Windows/Disk2VHD/Disk2VHD.htm


    MVP for Virtual Machine : Networking




    2012年5月24日 5:41
    モデレータ

すべての返信

  • ●まず子パーティション(ゲストOS)の移行です。

    子パーティションをシャットダウンした後に、Hyper-Vの標準機能であるエクスポートで仮想マシンをエクスポートします。
    移行先のマシンで、移行前と同じ名前の仮想 NIC を作成し、エクスポートしたフォルダーをコピーし、これをインポートすれば移行完了です。

    ●続いて親パーティション(ホストOS)の移行です。

    Hyper-V で仮想化する際は、親パーティションには監視ツールなどのサーバー運用に必要なもの以外のインストールしないのがお勧めです。
    そうすれば、親パーティションは、子パーティションの入れ物に過ぎないので、エクスポート/インポートで簡単にスケールアウトなどの拡張もできますし、老朽化のリプレースの時でも、同様に簡単に移行ができます。
    このため、親パーティションに業務システム等をインストールしてしまうと、親パーティションはエクスポート/インポートが出来ないので、移行が一苦労ってことになってしまいます。(まさしく みやひと さんの状況ですね)

    一つの案ですが、現在業務システムが稼働している親パーティションを、移行先の環境で仮想化される案はいかがでしょうか? (僕が移行するならこの方法でやります)

    手順としては、こんな感じになります。(移行前のフルバックアップと、子パーティションの移行が完了し、移行先の Hyper-V 上で正常動作が確認できている状態からスタートています)

    1.Hyper-V上で子パーティションを全て削除し、子パーティションで使用していた VHD ファイル等を全て削除します。

    2.Hyper-V の役割を削除します。

    3.Disk2VHD(*1)で、親パーティションを VHD 化します。

    4.VHD 化した親パーティションを移行先の Hyper-V マシンにコピーし、新しい子パーティションとして仮想マシンを作成します。

    5.移行元のサーバーをシャットダウンした後に、子パーティション化された業務システムサーバを起動し、(必要に応じて)統合セットアップのインストール後にIPアドレスを再設定します。(NIC が新規作成されているので、固定 IP アドレスを割り当てていたのであれは、今まで使用していた IP アドレスを割り当てます)

    6.動作確認をして、移行は終了です。

    (*1) Disk2VHd は以下のサイトから File and Disk Utilities → Disk2vhd と辿ってダウンロードしてください。

      

     <Windows Sysinternals(英語)>
      http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/

    Disk2VHD の使い方は、うちのサイトでも解説していますので、参考までにどうぞ

      http://www.vwnet.jp/Windows/Disk2VHD/Disk2VHD.htm


    MVP for Virtual Machine : Networking




    2012年5月24日 5:41
    モデレータ
  • Murashima Syuichi さま

    大変、詳細なアドバイスを頂きまして感謝いたします。

    やはり、ホストOSは新しい環境のゲストOSとするのが良いようですね。

    これを踏まえて今後の環境構築を行いたいと思います。

    ありがとうございました。

    2012年5月24日 8:58