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仮想環境のリプレースをする場合

質問
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お世話になっております。
まだ先の話ですが、構築した仮想環境の物理サーバ機をリプレーするすることを想定して疑問が出てきました。
解決方法としてアドバイスを頂けると幸いです。
Windows Server 2008 R2を物理サーバーにホストOSとしてインストールした環境で、HYPER-V上にゲストOS
としてWindows Server 2008 R2などをインストールしたと仮定します。
この時、ホストOSとなっているWindows Server 2008 R2でも業務アプリケーションが稼働しているため、これの
移行も必須です。
この環境で、老朽などの理由で物理サーバーをリプレースする場合、ゲストOSはV2Vの移行が可能なツールを使用
するなどで実現が出来ると思いますが、ホストOSを移行はP2Vでの移行をするものと思います。
しかし、ホストOS環境にはHYPER-Vで仮想化されたゲストOSが存在している訳ですが、ホストOSの移行前にこれ
を削除してからホストOSのP2Vの流れで良いのでしょうか。
以上、安全で確実なリプレースが可能な方法をアドバイスください。
よろしくお願いいたします。
回答
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●まず子パーティション(ゲストOS)の移行です。
子パーティションをシャットダウンした後に、Hyper-Vの標準機能であるエクスポートで仮想マシンをエクスポートします。
移行先のマシンで、移行前と同じ名前の仮想 NIC を作成し、エクスポートしたフォルダーをコピーし、これをインポートすれば移行完了です。●続いて親パーティション(ホストOS)の移行です。
Hyper-V で仮想化する際は、親パーティションには監視ツールなどのサーバー運用に必要なもの以外のインストールしないのがお勧めです。
そうすれば、親パーティションは、子パーティションの入れ物に過ぎないので、エクスポート/インポートで簡単にスケールアウトなどの拡張もできますし、老朽化のリプレースの時でも、同様に簡単に移行ができます。
このため、親パーティションに業務システム等をインストールしてしまうと、親パーティションはエクスポート/インポートが出来ないので、移行が一苦労ってことになってしまいます。(まさしく みやひと さんの状況ですね)一つの案ですが、現在業務システムが稼働している親パーティションを、移行先の環境で仮想化される案はいかがでしょうか? (僕が移行するならこの方法でやります)
手順としては、こんな感じになります。(移行前のフルバックアップと、子パーティションの移行が完了し、移行先の Hyper-V 上で正常動作が確認できている状態からスタートています)
1.Hyper-V上で子パーティションを全て削除し、子パーティションで使用していた VHD ファイル等を全て削除します。
2.Hyper-V の役割を削除します。
3.Disk2VHD(*1)で、親パーティションを VHD 化します。
4.VHD 化した親パーティションを移行先の Hyper-V マシンにコピーし、新しい子パーティションとして仮想マシンを作成します。
5.移行元のサーバーをシャットダウンした後に、子パーティション化された業務システムサーバを起動し、(必要に応じて)統合セットアップのインストール後にIPアドレスを再設定します。(NIC が新規作成されているので、固定 IP アドレスを割り当てていたのであれは、今まで使用していた IP アドレスを割り当てます)
6.動作確認をして、移行は終了です。
(*1) Disk2VHd は以下のサイトから File and Disk Utilities → Disk2vhd と辿ってダウンロードしてください。
<Windows Sysinternals(英語)>
http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/Disk2VHD の使い方は、うちのサイトでも解説していますので、参考までにどうぞ
http://www.vwnet.jp/Windows/Disk2VHD/Disk2VHD.htm
MVP for Virtual Machine : Networking
- 編集済み Murashima SyuichiMVP, Moderator 2012年5月24日 5:47
- 回答の候補に設定 田中夢 2012年5月29日 1:54
- 回答としてマーク ABE NAOKIModerator 2012年5月30日 1:52
すべての返信
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●まず子パーティション(ゲストOS)の移行です。
子パーティションをシャットダウンした後に、Hyper-Vの標準機能であるエクスポートで仮想マシンをエクスポートします。
移行先のマシンで、移行前と同じ名前の仮想 NIC を作成し、エクスポートしたフォルダーをコピーし、これをインポートすれば移行完了です。●続いて親パーティション(ホストOS)の移行です。
Hyper-V で仮想化する際は、親パーティションには監視ツールなどのサーバー運用に必要なもの以外のインストールしないのがお勧めです。
そうすれば、親パーティションは、子パーティションの入れ物に過ぎないので、エクスポート/インポートで簡単にスケールアウトなどの拡張もできますし、老朽化のリプレースの時でも、同様に簡単に移行ができます。
このため、親パーティションに業務システム等をインストールしてしまうと、親パーティションはエクスポート/インポートが出来ないので、移行が一苦労ってことになってしまいます。(まさしく みやひと さんの状況ですね)一つの案ですが、現在業務システムが稼働している親パーティションを、移行先の環境で仮想化される案はいかがでしょうか? (僕が移行するならこの方法でやります)
手順としては、こんな感じになります。(移行前のフルバックアップと、子パーティションの移行が完了し、移行先の Hyper-V 上で正常動作が確認できている状態からスタートています)
1.Hyper-V上で子パーティションを全て削除し、子パーティションで使用していた VHD ファイル等を全て削除します。
2.Hyper-V の役割を削除します。
3.Disk2VHD(*1)で、親パーティションを VHD 化します。
4.VHD 化した親パーティションを移行先の Hyper-V マシンにコピーし、新しい子パーティションとして仮想マシンを作成します。
5.移行元のサーバーをシャットダウンした後に、子パーティション化された業務システムサーバを起動し、(必要に応じて)統合セットアップのインストール後にIPアドレスを再設定します。(NIC が新規作成されているので、固定 IP アドレスを割り当てていたのであれは、今まで使用していた IP アドレスを割り当てます)
6.動作確認をして、移行は終了です。
(*1) Disk2VHd は以下のサイトから File and Disk Utilities → Disk2vhd と辿ってダウンロードしてください。
<Windows Sysinternals(英語)>
http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/Disk2VHD の使い方は、うちのサイトでも解説していますので、参考までにどうぞ
http://www.vwnet.jp/Windows/Disk2VHD/Disk2VHD.htm
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- 編集済み Murashima SyuichiMVP, Moderator 2012年5月24日 5:47
- 回答の候補に設定 田中夢 2012年5月29日 1:54
- 回答としてマーク ABE NAOKIModerator 2012年5月30日 1:52