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Windows.old フォルダからの情報を吸い上げて適用したい場合には、USMT 4.0 がお勧めです RRS feed

  • 全般的な情報交換

  • こんにちは

    前回、Windows 7 Beta からの情報を引き継ぎたい場合には、USMT 4.0 がお勧めです」を投稿しましたが、これは Windows 7 RC から Windows 7 RTM でも使えます。

    今回はもう一個の目玉である、Windows.old フォルダからの情報吸い上げについて、簡単に説明したいと思います。
    Windows 7 が十分使用可能なマシンなのに Windows XP を使っている方もいらっしゃると思いますが、Windows 7 は Windows XP からのインプレースアップグレード(情報を引き継いでアップグレード)の対象外です。 そのため、あらかじめデータを取得しておかなければなりません。 その場合には Windows 転送ツールか、USMT 4.0 を使います。
    ところが、せっかちな人はデータの取得を忘れて Windows 7 をインストールする人がいるかもしれません。もしかすると Windows Vista でもインプレースアップグレードではなく、新規インストールをしてしまう人がいるかもしれません。 この場合には、Windows.old フォルダが作られると思います。

    さぁ、こうなってしまうと、Windows 転送ツールで情報を吸い上げる事は不可能です。 Windows.old フォルダから地道に手作業でデータの移行を行うか、USMT 4.0 を使う事になると思いますので、今回は USMT 4.0 を使った方法を紹介します。

    まずは、次のようなバッチファイル(getwinold.cmd)を作成します(この例では C ドライブにマイグレーション用のストアを用意します)
    scanstate C:\migs /auto /offlineWinOld:%SystemDrive%\windows.old\Windows /hardlink /nocompress /efs:hardlink /c
    pause
    loadstate C:\migs /auto /hardlink /nocompress /lae /lac /c
    pause
    usmtutils /rd C:\migs
    pause

    後は、これを実行するだけです。
    状況の確認用にそれぞれのコマンドの後に pause を入れてありますが、pause の行を消せば、収集->適用->マイグレーションストアの削除まで全自動です。
    後はバッチファイルの実行後に再起動を行うだけですが、shutdown.exe のコマンドを最後に入れて /r オプションを付けて再起動まで自動化という事もできます。

    これで再起動後ログインする時から、移行されたアカウントが見えていると思います。
    最後に、必要なアプリケーションを入れて完了です。 
    レジストリの内容は引き継がれていますので、インストール時にレジストリの内容を初期化するようなアプリケーションでなければ、設定情報が反映されて使えます。


    以上、いきなり Windows 7 を入れてしまって、Windows.old フォルダができて困ってしまった人の助けになれば幸いです。

    P.S
    XP からのデータ移行では、デスクトップのテーマが解除されてしまうので、再度テーマの選択をし直す必要がありました。


    Forum operator in Microsoft KK http://www.microsoft.com/japan/communities/msp.mspx
    2009年8月26日 8:53

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  • 補足です
    usmtutils /rd C:\migs
    のところで、Yes か No の入力を求められるのを忘れていました。。。 なので、自動適用をする場合、LoadState の後に Shutdown.exe で再起動で、再起動後別途 usmtutils を使ってマイグレーションストアの削除がよいですね。


    Forum operator in Microsoft KK http://www.microsoft.com/japan/communities/msp.mspx
    2009年8月28日 1:16