WSUS 3.0 SP2 のインストールに少々苦戦しましたのでご報告、とともにWSUSの今後について情報交換をしていただければと思います。
■WSUS3.0 SP2のインストール失敗の原因
- 「役割の追加」からのインストールで失敗
- 「KB2629550サーバー マネージャーの[役割の追加] からWSUSをインストール中にインストールが失敗する」にあるとおり、WSUS3.0 SP2は別途ダウンロードしてインストールします。
- インストール過程で「このWindowsインストーラパッケージには問題があります。」と表示されて失敗
- 「ASP.NET など WSUS が使用するパフォーマンスカウンタが破損している」の記事のような現象が度々発生して失敗しました。パフォーマンスカウンタライブラリの修正をしてもだめでした。WSUSインストール完了までは
- パッチ(WindowsUpdate)を適用しない(これらのどれかが破損させている可能性あり)
- Report Viewer2008とIISの役割追加(このほか必要に応じてSQL Server)以外はWSUSインストール完了までインストールしない、とくに.NET Framework 4.6.1は適用しない(ほぼ確実にこのエラーになります。4.5.2は大丈夫)
で解決できると思われます。 - WSUS サーバ設定ウィザードによる初回接続(同期)で失敗
- アップストリームサーバへの接続がなかなか終わらない現象が発生した場合、KB2938066 を適用させることで解消できる場合があります。
- 同期に度々失敗(アップストリームサーバとの接続が不安定)
- 「WSUS サーバーのダウンロード障害について – BITS と Range ヘッダー」の記事によると、ある種のファイアウォールやプロキシ環境下では「いくつかの更新プログラムについてのみ、ダウンロードが失敗する」「ダウンロードが異常に遅い」「アプリケーション イベントログに WSUS のエラーイベント ID: 364 が記録される」のような現象が起きるようです。対処法は同記事に記載があります。
■管理コンソールでたびたび「接続エラー」となる場合の対処法
Microsoftさんの記事「『WSUS 管理コンソールにつながらない!』を解消するための 6 つのワザ」の記事「5. WsusPool の『プライベート メモリ制限』を引き上げる」にありますとおり、IISのアプリケーションプールのメモリ制限を4GBにしたところ、とても快適にブラウズできるようになりました。
■WSUS3.0の近未来
・サポート期限
「WSUS 3.0 SP2 をご利用中のみなさま」によりますと、「WSUS 3.0 SP2 は既に延長サポート期間を迎えており、2017 年 7 月 11 日にサポートが終了します。」とのことです。ちなみに Windows 10 anniversary update は、対応しないそうです。
こちらのページの「まとめ」に「後 WSUS 3.0 SP2 上で、Windows 10 マシンが “Windows Vista” と表示されるような不具合が発生する可能性がございます。」とありますが、もう現に私が使用しているWindows 10で「Windows Vista」と表示されます...(まだサポートは切れていないはずですから修正していただきたいです:有志の方が修正方法を提供してくださっています)
・Windows7や8系のロールアップ1本化
Windows 7 および Windows 8.1 のサービス モデルをさらにシンプルに」(Microsoft Japan Security Team)の記事によれば、「2016 年 10 月以降、Windows に関してセキュリティおよび信頼性の問題の両方を解決する
1 つの 更新プログラムを月例のロールアップとしてリリースします。」、さらに、セキュリティ関連の更新プログラムは「個別の修正プログラムは利用できなくなります。」とあります。Windows10のモデルに近くなるようです。個別KBの安定稼働を確認してから社内展開することを目的としてWSUSを導入していた場合においては、WSUSは今後意味がなくなるなるかもしれません。