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FC外部ストレージのディスクをマウントした状態でベアメタル回復のWindowsServerBackupを実行するとハングアップする

質問
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Windows2012R2のWindowsServerBackupについて教えてください。
<環境>
OS:Windows2012R2Standard
サーバ:物理 IBM SystemX3550M5
I/Oデバイス:オンボードNIC4ポート、QLogic製シングルポートFC HBA×2
接続ストレージ:IBM Storwise V3700
ローカルディスク構成:1ディスク、3パーティション
200MB-EFIシステムパーティション
150GB-Cドライブ
残り-Dドライブ
その他:OSインストール直後の状況、MPIO、ドライバ等は導入したが、その他特定のアプリケーションは導入せず
この状況で、V3700のストレージからのボリュームを使用せず(ストレージ側からはマッピングすらせず)に、
単体のサーバとしてWindowsServerBackupを実施すると正常に完了します。数分で完了します。
※この時のWindowsServerBacupの設定
バックアップの種類:単発バックアップ
バックアップ構成の選択:カスタム
バックアップ対象:ベアメタル回復、システム状態、EFIシステムパーティション、ローカルディスク(C:)
バックアップ先:ボリューム(D:)
VSSの設定:VSSコピーバックアップ
その後、V3700よりボリュームをマップし以下のようなディスク構成にして同じようにWindowsServerBackupを取得すると、
ほとんどOSが固まったような状況となり、1時間以上経っても、各項目の状態が変化しない状態になってしまいます。
<ローカルディスク(そのまま)>
・1ディスク、3パーティション
200MB-EFIシステムパーティション
150GB-Cドライブ
残り-Dドライブ
<V3700のLUN(追加した外部ストレージ)>
・1ディスク、1パーティション
100GB-Eドライブ
※バックアップの設定は全く同じ(外部ストレージのディスクはバックアップ元にも先にも使用しない)
この状態(固まったような状態)になると、まったく回復方法が無く最終的には再起動するしかなくなります。
また、いくつか条件を変えてテストしてみたところ以下のようになりました。
・V3700のディスクをマウントせずにオフラインの状態でバックアップする → 再現
※ストレージ側からマッピング、ディスクの再スキャンにてデバイスとして見えているだけの状態
・V3700のディスクをマウントし、Cドライブのみを対象としてバックアップする → 再現せず
・V3700のディスクをマウントし、Dドライブのみを対象としてバックアップする → 再現せず
・V3700のディスクをマウントし、ベアメタル回復を選択し、バックアップ先をリモート共有フォルダとする → 再現せず
・V3700のディスクを一度マウントすると、アンマウントしても現象は再現する。ただしアンマウント後再起動すると現象は回復する
同条件の2台のサーバ(使用しているV3700は同じ)にて同様の現象が確認出来た為、非常に困っております。
現象が発生する組み合わせとしては
1.外部FCストレージのディスクが接続された状態
2.ベアメタル回復を選択する
の条件で、本現象が発生するものと思われます。
C:\Windows\Logs\WindowsServerbackup配下のログには成功・失敗関連のログしかなく、
この場合バックアップを強制終了している形になるのでログが残っていません。
イベントビューアを確認していますが、特別おかしなエラーログ等は記録されていません。
バックアップの内部的にどこで止まっているのか、何故外部ストレージをマウントするとこの現象が発生するのか、
全く糸口がつかめていない為、他に調査する箇所等がありましたらご教授頂けませんでしょうか。
回答
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チャブーンです。
この件なのですが、切り分けた結果のKBですが、どちらもロールアップパッケージなので「複数の更新プログラムを含み」ます。本当の意味での該当コンポーネントの特定、ということであれば、ロールアップパッケージを構成する各更新プログラムのどれが問題を発生させているのか、切り分けを行うとより問題がはっきりする、ということは言えるかもしれません。
ただ、現実問題として、この切り分け作業をご自分でされた場合の労力や時間と、問題解決へのマイルストーンが見合わない、ように見受けられます。このようなケースでは、一般にMS有償サポートを支援を受けた方が問題が早く解決すると思われますので、そちらに支援要請されることをお奨めします。
http://www.microsoft.com/ja-jp/services/professional.aspx
追記:「ハングアップする」原因というなら、ハングアップ状態のOSメモリの内容全部をダンプしてそれを解析する方法もありますが、解析には専門知識が必要で一般のITProにはムリでしょう。この方面の調査が必要な場合も、MS有償サポートの支援が必須という認識です。- 編集済み チャブーンMVP, Moderator 2015年3月12日 3:22
- 回答の候補に設定 佐伯玲 2015年3月13日 1:21
- 回答としてマーク toketachiguhi 2015年3月24日 5:53
すべての返信
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チャブーンです。
この件なのですが、切り分けた結果のKBですが、どちらもロールアップパッケージなので「複数の更新プログラムを含み」ます。本当の意味での該当コンポーネントの特定、ということであれば、ロールアップパッケージを構成する各更新プログラムのどれが問題を発生させているのか、切り分けを行うとより問題がはっきりする、ということは言えるかもしれません。
ただ、現実問題として、この切り分け作業をご自分でされた場合の労力や時間と、問題解決へのマイルストーンが見合わない、ように見受けられます。このようなケースでは、一般にMS有償サポートを支援を受けた方が問題が早く解決すると思われますので、そちらに支援要請されることをお奨めします。
http://www.microsoft.com/ja-jp/services/professional.aspx
追記:「ハングアップする」原因というなら、ハングアップ状態のOSメモリの内容全部をダンプしてそれを解析する方法もありますが、解析には専門知識が必要で一般のITProにはムリでしょう。この方面の調査が必要な場合も、MS有償サポートの支援が必須という認識です。- 編集済み チャブーンMVP, Moderator 2015年3月12日 3:22
- 回答の候補に設定 佐伯玲 2015年3月13日 1:21
- 回答としてマーク toketachiguhi 2015年3月24日 5:53
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こんにちは、toketachiguhi さん
フォーラムオペレータの佐伯 玲 です。
その後の状況はいかがでしょうか?
チャブーンさんからのアドバイスにもある通りどちらも過去のKBをまとめ上げたロールアップのKBであるため
原因となるKBを特定するにはそこからさらに個別の切り分けが必要かと思います。
以下それぞれのKBのページにある「修正される問題の一覧」が含まれているKBであり結構な量かと思います。
<KB2995388>
Windows RT 8.1、8.1 の Windows、および Windows Server 2012 の R2 用の更新プログラムのロールアップ 2014年 10 月
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2995388
<KB2975719>
Windows RT 8.1、8.1 の Windows、および Windows Server 2012 の R2 用の更新プログラムのロールアップ 2014年 8 月
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2975719/ja
アドバイスにもある通り弊社の有償サポートをご利用いただくのも選択肢のひとつかと思います。
こちらのスレッドをご確認いただけましたらご返信くださいね。
宜しくお願い致します。TechNet Community Support 佐伯 玲
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チャブーンさん
ご回答ありがとうございました。
ご指摘の通り、ダンプの解析等をここから行っていくには労力と成果の面から見合わなそうなのでベンダーに投げる形で対応しようと思います。
切り分けの結果、以下の条件が”全て”重なった際に現象(WindowsServerBackupのハングアップ・OSのハングアップ)が発生することがわかりました。
1.「KB2975719」、「KB2995388」のどちらがが適用されていること
※ロールアップの他のKBは条件にならないことまでは切り分けの結果判明しました。あくまで上記二つのどちらかが適用されている場合
2.IBM製ストレージ用マルチパスドライバ(Subsystem Device Driver Device Specific Module)がインストールされている場合
3.IBM製ストレージ(V3700又はV7000)のボリュームが接続されている場合
※Windows上でオンラインになっているかどうかは問わない
4.WindowsServerBackupにて「ベアメタル回復」を選択した場合
上記の全ての条件が当てはまった時のみ、事象が発生しそれ以外の場合については事象が発生しないことがわかりました。
これ以上の解析は難しいのですが、共有させていただきます。
ご回答いただいた方々には感謝いたします。