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iSCSI NASと接続されているサーバの起動順番について RRS feed

  • 質問

  • 表題の件について、今度社内のサーバ室で停電を行うため質問させてください。

    iSCSI NASは一般的にサーバがシャットダウンしてからシャットダウンを行い、サーバが起動する前に起動をしておく必要があると聞いたことがありますが、全てのiSCSI NASに対して同様の対処が必要でしょうか。

    iSCSI NASにWebコンソールで接続して、NASをシャットダウンしてからサーバをシャットダウンしてはまずいのでしょうか。はたまたWindowsのiSCSI接続イニシエータで何かしら設定箇所があるのでしょうか。もちろん機種によって違いがあるとは思いますが一般的な方法が知りたいです。

    2020年10月8日 10:37

回答

  • 一般論として言えば、OS はシャットダウン(や省電力状態への移行)の際に接続を認識している周辺機器にそのことを通知します。通常それを受け取った周辺機器は必要であればそれに対応した処理を行うことになります。

    OS の起動中に周辺機器が(物理的に切断されたり電源が切られてりして)終了することが安全に行えるかどうかは、OS による周辺機器の認識とそれに対応した周辺機器の機能によって変わります。最近の Windows では取り外し不可な周辺機器はあまりありませんが、以前の PC であれば PS2 接続のキーボード/マウスがそうでした。

    そういう事情なので、正しい手順を踏めば実際にはストレージ側から電源を切っても問題ない場合もあるでしょうが、それをいちいち確認するよりは「OS をシャットダウンしてからストレージをシャットダウン」とした方が安全でしょう。

    電源投入時は当たり前ですが、OS 起動時に確実に OS が周辺機器を認識できるよう、周辺機器の電源を先に投入し、周辺機器が安定動作してから OS を起動します。これも最近の Windows では起動後の接続でも正常に認識する機器がほとんどですが、ストレージの場合は起動途中で認識できないとドライブ名の割り当てが不安定になるなど、あまり楽しくないことが起きる可能性が無くはありません。

    サーバーであれば「君子危うきに近寄らず」の運用で良いのではないでしょうか。


    Hebikuzure aka Murachi Akira


    2020年10月10日 3:07
  • ちなみに、ストレージを先にシャットダウンした場合、データロストの可能性もあるとのことですが、機器の説明にあるのでしょうか。気になっているのは、ストレージ機器を安全にシャットダウンする方法くらいあるのではないかと思っています。

    iSCSI 接続のNASでしたら、Web管理コンソールにログインして、「停止」や「シャットダウン」などのオペレーションを行ってから、ストレージの電源を切る手順が一般的です。ストレージの型番などが不明なので詳しい手順についてはマニュアルを参照して頂ければと思いますが、NASでしたら管理コンソール上で上記のような項目がある筈です。(電源ボタンで停止する機種もあります) マニュアルに機器の停止・起動手順は必ず記載されていますのでWeb等でマニュアルを探すなどして確認してみて下さい。

    次にデーターロストの可能性についてですが、サーバーとの接続方式に限らず、例えばサーバーとストレージが何らかの通信を行っている最中に急にストレージが切断されたらサーバーとストレージとでデーターに不整合が生じるケースがあるため、その可能性について示唆しました。サーバーとストレージがどのような通信を行っているかについては知る由が無いため、サーバー側からOSをシャットダウンすれば、OSが正常に通信を停止させその後シャットダウンプロセスに遷移出来ることになります。

    例えばデーターコピー中にUSB接続の外付けハードディスクの電源を切ったり、ケーブルをいきなり抜いたらデーターロストする可能性は高いですよね?それと同じ考えです。

    計画停電時の機器停止⇒復旧手順は以下の通りとなります。

     サーバーシャットダウン(OSシャットダウン)⇒NASのシャットダウン(マニュアル参照)⇒ネットワーク機器(適宜)⇒UPS停止(ある場合)

    復旧手順は停止手順の逆の手順になります。ネットワーク機器が起動していないとiSCSI接続に失敗しますので注意が必要です。

    また他の方も説明しているように、機器の電源をONにしてからは、なるべく時間をおいてから次の機器の電源を入れていくようにして下さい。管理コンソールにログイン出来れば正常に起動したと判断してよいと思います。

    ※記事は古いですが、以下が参考になると思いますので合わせてご確認下さい。

    https://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/special/rollbkout/rollbkout_01.html

    2020年10月10日 7:07

すべての返信

  • iSCSIに限らず、ストレージ機器はサーバーよりも先に起動しておく必要があります。

    ストレージを先にシャットダウンした場合、セッションが切れ最悪の場合ではデーターロストする場合もあります。

    ネットワーク機器も先に起動しておく必要がありますね。

    つまりサーバーは一番最後に起動の認識で良いかと思います。

    2020年10月9日 4:33
  • ご回答ありがとうございます。大変参考になります。

    ちなみに、ストレージを先にシャットダウンした場合、データロストの可能性もあるとのことですが、機器の説明にあるのでしょうか。気になっているのは、ストレージ機器を安全にシャットダウンする方法くらいあるのではないかと思っています。iSCSIでストレージが急にシャットダウンすればサーバがハードディスクが故障したと認識するのは分かりますが、サーバを先にシャットダウンすれば大丈夫という理論はストレージ機器にとってはハードディスクの接続先が急になくなったのでハードディスクもエラーを出力するかと思います。正しい手順としてiSCSIストレージを安全にシャットダウンする方法くらいあると思うのですが実際どうなのでしょうか。

    2020年10月9日 10:13
  • 一般論として言えば、OS はシャットダウン(や省電力状態への移行)の際に接続を認識している周辺機器にそのことを通知します。通常それを受け取った周辺機器は必要であればそれに対応した処理を行うことになります。

    OS の起動中に周辺機器が(物理的に切断されたり電源が切られてりして)終了することが安全に行えるかどうかは、OS による周辺機器の認識とそれに対応した周辺機器の機能によって変わります。最近の Windows では取り外し不可な周辺機器はあまりありませんが、以前の PC であれば PS2 接続のキーボード/マウスがそうでした。

    そういう事情なので、正しい手順を踏めば実際にはストレージ側から電源を切っても問題ない場合もあるでしょうが、それをいちいち確認するよりは「OS をシャットダウンしてからストレージをシャットダウン」とした方が安全でしょう。

    電源投入時は当たり前ですが、OS 起動時に確実に OS が周辺機器を認識できるよう、周辺機器の電源を先に投入し、周辺機器が安定動作してから OS を起動します。これも最近の Windows では起動後の接続でも正常に認識する機器がほとんどですが、ストレージの場合は起動途中で認識できないとドライブ名の割り当てが不安定になるなど、あまり楽しくないことが起きる可能性が無くはありません。

    サーバーであれば「君子危うきに近寄らず」の運用で良いのではないでしょうか。


    Hebikuzure aka Murachi Akira


    2020年10月10日 3:07
  • ちなみに、ストレージを先にシャットダウンした場合、データロストの可能性もあるとのことですが、機器の説明にあるのでしょうか。気になっているのは、ストレージ機器を安全にシャットダウンする方法くらいあるのではないかと思っています。

    iSCSI 接続のNASでしたら、Web管理コンソールにログインして、「停止」や「シャットダウン」などのオペレーションを行ってから、ストレージの電源を切る手順が一般的です。ストレージの型番などが不明なので詳しい手順についてはマニュアルを参照して頂ければと思いますが、NASでしたら管理コンソール上で上記のような項目がある筈です。(電源ボタンで停止する機種もあります) マニュアルに機器の停止・起動手順は必ず記載されていますのでWeb等でマニュアルを探すなどして確認してみて下さい。

    次にデーターロストの可能性についてですが、サーバーとの接続方式に限らず、例えばサーバーとストレージが何らかの通信を行っている最中に急にストレージが切断されたらサーバーとストレージとでデーターに不整合が生じるケースがあるため、その可能性について示唆しました。サーバーとストレージがどのような通信を行っているかについては知る由が無いため、サーバー側からOSをシャットダウンすれば、OSが正常に通信を停止させその後シャットダウンプロセスに遷移出来ることになります。

    例えばデーターコピー中にUSB接続の外付けハードディスクの電源を切ったり、ケーブルをいきなり抜いたらデーターロストする可能性は高いですよね?それと同じ考えです。

    計画停電時の機器停止⇒復旧手順は以下の通りとなります。

     サーバーシャットダウン(OSシャットダウン)⇒NASのシャットダウン(マニュアル参照)⇒ネットワーク機器(適宜)⇒UPS停止(ある場合)

    復旧手順は停止手順の逆の手順になります。ネットワーク機器が起動していないとiSCSI接続に失敗しますので注意が必要です。

    また他の方も説明しているように、機器の電源をONにしてからは、なるべく時間をおいてから次の機器の電源を入れていくようにして下さい。管理コンソールにログイン出来れば正常に起動したと判断してよいと思います。

    ※記事は古いですが、以下が参考になると思いますので合わせてご確認下さい。

    https://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/special/rollbkout/rollbkout_01.html

    2020年10月10日 7:07
  • 用語がごちゃ混ぜになっている気もしますが。。。

    iSCSIですか?それであればSAN接続と同様に考慮する必要があるので他のかたも記載されているとおり、
    ストレージ機器は最後にシャットダウンして最初に起動です。

    NASであればファイルサーバなのでサーバ起動時にアクセスできている必要があるかどうかは設定次第なのでなんとも。

    (イニシエータとあるのでiSCSI接続かと想像していますが)

    2020年10月12日 2:30
  • 大変参考になる回答をありがとうございます。機種によるとは思いますが、オペレーションとしてiSCSIディスクのシャットダウンをサーバ起動時に可能であることが分かってよかったです。

    一方で、より安全に運用するために停止順番には気を付けたいと思います。

    2020年10月13日 11:04