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ネットワークカードに複数のIPアドレスを割り当てた環境でのL2TP/IPsecについて

質問
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ネットワークカードに複数のIPアドレスを割り当てた環境でのL2TP/IPsecによるインターネットVPNについての質問です。
HTTPなどはプライマリIPがソースIPとなり、正常にWEBページの表示などができますが、L2TP/IPsecによるインターネットVPN接続を確立しようとすると、「リモートコンピューターと最初にネゴシエートするときに、セキュリティ層で処理エラーが検出されたため、L2TP接続に失敗しました。」のエラーが発生し、VPN接続を確立することができません。
プライマリIP(インターネット接続可):192.168.0.1 mask:255.255.255.0 デフォルトゲートウェイ:192.168.0.254
セカンダリIP(インターネット接続不可):172.16.0.1 mask:255.255.255.0
パケットキャプチャしてみたところ、ISAKMP(IKE)のパケットのSourceIPがセカンダリIP(デフォルトゲートウェイがない方のNW)となるのが原因のようで、複数IPの内どのIPをSourceIPにするかをWindowsが自動的に判断してしまっているのが問題のように見えます。
もちろん、VPNサーバーはインターネット上にありますので、普通に考えればISAKMP(IKE)のパケットもプライマリIPの方から出ていくものと考えておりましたが、Windowsはそのように動いていないようです。
お客様のネットワーク環境上どうしても解決したいのですが、策をご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか。
回答
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チャブーンです。
結論から申し上げるとどうしようもない=直接の解決策はない、と理解しています。
前提条件として(ネットワークアプリケーションが)どのIPアドレスを使用するかは原則OS側で決定され、システム管理者がこの順番を厳密に制御する方法はありません。このようなケースではアプリケーション側でIPアドレスのバインドを指定するといった方法でないと、本来実現は不可能です。
このようなケースで、ルーティングテーブルを操作して「172.16.0.0/24からそれ以外に行こうとした場合、自分自身に戻す」と設定することで問題回避できることがありますが、ルーティングテーブルは「NICカード(インターフェース)ごと」に指定されるため、本環境のような「1NICにある2つのIPアドレスのうちの1つだけに適用」というようなことはできません。
解決したい場合、やはりNICを分けて、インターネット通信用とローカル通信用に個別運用することが得策かと思います。
フォーラムは有償サポートとは異なる「コミュニティ」です。フォーラムでご質問頂くにあたっての注意点 をご一読のうえ、お楽しみください。
- 回答の候補に設定 栗下 望Microsoft employee, Moderator 2016年12月7日 6:22
- 回答としてマーク 栗下 望Microsoft employee, Moderator 2016年12月8日 9:44
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チャブーンです。
結論から申し上げるとどうしようもない=直接の解決策はない、と理解しています。
前提条件として(ネットワークアプリケーションが)どのIPアドレスを使用するかは原則OS側で決定され、システム管理者がこの順番を厳密に制御する方法はありません。このようなケースではアプリケーション側でIPアドレスのバインドを指定するといった方法でないと、本来実現は不可能です。
このようなケースで、ルーティングテーブルを操作して「172.16.0.0/24からそれ以外に行こうとした場合、自分自身に戻す」と設定することで問題回避できることがありますが、ルーティングテーブルは「NICカード(インターフェース)ごと」に指定されるため、本環境のような「1NICにある2つのIPアドレスのうちの1つだけに適用」というようなことはできません。
解決したい場合、やはりNICを分けて、インターネット通信用とローカル通信用に個別運用することが得策かと思います。
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